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立花隆先生、かなりヘンですよ 「教養のない東大生」からの挑戦状 みんなのレビュー

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紙の本

立花隆が遺伝子組換え食品を賛美しているとは知らなかった

2001/12/07 15:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山中由紀 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1976年に生まれ、2000年3月に東京大学文学部を卒業した筆者は、在学中に多数の立花本と格闘し、立花隆の社会思想史家となったようである。大変な作業量だったろう。
 立花さんが遺伝子組換え食品を賛美しているとは思いも寄らなかった。環境ホルモンとは態度が違う理由が不明である。
 筆者は、立花氏が自説の社会的影響を本気で考えているわけではないと断言する。「精神を科学で解明できるか」というテーマを語るついでに「環境ホルモン」を無根拠に警告し、「遺伝子組換え技術による人間の進化」を語るために「遺伝子組換え食品」を賛美するのだと。
 人口知能や宇宙について立花さんがどんな考えを抱いているかに興味は無い。しかし、遺伝子組換え食品を立花さんが心配しない理由について、説明を欲しいとっている人は、私だけではないだろう。

まえがき
第一章 インターネット教伝動師の奇説、珍説、誤説
第二章 人工知能とのハイブリット進化という立花流妄想を検証する
第三章 宇宙開発をめぐる現実離れした願望の背後にあるもの
第四章 環境ホルモンと遺伝子組換え食品をめぐる主張の嬉々怪々
第五章 まだまだあるぞ、こんな間違い・あんなミス
第六章 立花思想の本質的な欠陥は何に由来しているのか
第七章 オカルティスト立花隆の実像
第八章 立花隆の功と罪−「知の巨人」から「知の虚人」へ
あとがき
引用文献リスト

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紙の本

教科書というか

2001/12/06 22:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:上原子 正利 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 立花さんにあまり興味が無いんで知らなかったんですが、立花さんの科学に関する発言が怪しいという事は、世間の一部ではずっとささやかれていたようで。そういう一部の声が、あちこちの本屋で平積みになるくらいのメジャーな本として表に出てきたのって、初めてじゃないですかね。立花さんの「教養のない東大生」発言を受けて東大生が反撃に出たって本なんですが、かなり痛烈な反撃です。

 構成は以下の通り。1章から5章で過去の立花発言を分野ごとにチェックしていきます。1章はインターネット、2章は人工知能、3章は宇宙開発、4章は環境ホルモンと遺伝子組換え食品、5章がその他。立花さんの引用と、それに対する著者の検討という形で話が進みます。ここまででも、立花さんの妙な発言の多さに驚くんですが、まえがきに「科学に対する無知や無理解をただ指摘するだけでは、立花氏は勉強不足だ、努力が足りないという表面的な批判に終始してしまいます」とあるように、メインは6章以降、個別の誤りから一般的な傾向を引き出す過程です。立花さんが「本質的に科学的な態度を持ち合わせていない」(p.253)という事を、冷笑的な態度や過剰な人格攻撃を避けて、筋道の見えやすい冷静な議論で示していきます。

 いろいろと意義のある本だと思うんですが、まずは当然ながら誤った記述を批判する事で、誤った知識が広がるの防ぐ効果があります。それから、世間的に知的だとされ名声のある人だからといって、その発言を無批判に受け入れてはいけないという教訓にもなるでしょう。相手がメディアでよく見る有名人だけに、教訓も生々しいかと。

 という意義とは別に、僕がこの本で好きなのは、解りやすくて丁寧な議論です。著者は知識量で押す事を良しとしないようで (この特徴は、人工知能のマインドピクセルプロジェクトに対する「この発想の根本的な欠陥は、知識の量で知性の質が決定されるという考え方にある」(p.61)という指摘にも表われてます。マインドピクセルじゃなくて立花さんに対する批判のような)、理由を丁寧に示しながら議論を進めます。これだと、どんなバックグラウンドの読者でも途中で放り出されないでしょう。個別の点について著者と一致しない所があっても、話がすっきりしてるから「何で納得できないだろう」とか悩まなくてすみます。あと、笑えるのっていうのも。主旨的に『トンデモ本の世界』に近いです(洋泉社だし)。あっちと比べてずいぶん真顔ですが。

 それから、この本には批判とは別の意義もあるように思います。ここで指摘されてる事柄は、論理の飛躍、いつの間にか消えている仮定、データ解釈の間違い、論理を混乱させるだけの新概念の導入、都合のいい結論を導くための意図的なデータ選択、相関関係と因果関係の取り違いなど、一般的なミスばかりです。あるいは、「異説を差別することなく紹介することが「科学的」であると立花氏は思っているらしい」(p.238)、「他人の「盛名」で自分の発言を権威づけようとする」(p.246)、「「人格肯定」によってその説を肯定するという手法」(p.249)という指摘も、立花さんに限らずよく見られるものです。そういう事を実際の文章を例にして紹介するこの本は、文章の読みやすさと相まって、科学に限らず議論を展開する時にどういうミスに注意しなければいけないか、人の話を聞く時にどういうミスに注意しなければいけないかを有名人を例に取り、具体的に指摘しながらレクチャーする「議論の教科書」になってるとも思います。立花さんにあまり興味の無い僕には、この面が目に付きました。

 内容と関係無いですが、この本を読んで一番参ったのは、こういう本を書いてるのが1976年生まれの大学を卒業したばっかりの人だって事なんですが。

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2006/11/09 01:20

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2011/09/25 20:58

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2013/06/28 11:16

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2021/09/28 20:29

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