紙の本
なぞは深まる
2002/01/30 13:44
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投稿者:りさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「悪童日記」の続編。だから、これから読んではいけない。「悪童日記」のときは主人公(たち)には名前がなかった。「ふたりの証拠」では二人の名前がある。だんだん架空の物語が実像を伴ってくる。物語も人間的で、温かくそして冷たく進んでいく。一つの謎が解き明かされるとまた新しく深い謎が生まれる。
いまの日本にとって戦争が他人事だからこそ読んで欲しい物語。
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で、『悪童日記』の続きなんだけど、あまりに衝撃的なエンディングに泡吹いた。ここまで読んだら次の『第三の嘘』を読まずにはいられない。
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文体も、前作とは異なって最初は少し混乱するかもしれない。が、決して読むのを諦めずに読んで欲しい。読めば読むほど面白くなるから。
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私は、悪童日記三部作の中で、この静かな「ふたりの証拠」という物語を最も愛している。ここに漂う時間は物悲しい。完全無欠の双子の主人公を擁する悪童日記の世界が、硝子のように砕け散っている。あまりに脆いのだ。その脆さゆえに、私は、この物語を忘れることはないだろう。
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悪童日記3部作のなかの2番目ということになるか。
あれ?と、思ったらもう術中にはまっていると言った状態に。
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アゴタ・クリストフ三部作、その2。双子の青年期。一作目とはがらりと作風が変わる。もうやられた!という感じ。
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1作目とは変わって主人公の感情が徐々に出始める。新しいキャラクターも加わり、思いがけないラストに・・
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悪童日記続編。ふたごのその後にこんな世界が待ちうけていようとは。
体力がないと読めません!でも よむ価値あり!!
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「悪童日記」の2作目。
双子の名前が出てきます。何か名前入れ替えをしていたりして、互いがどれほど依存して生きてきたのかが良くわかります。最初の1シーンで泣いた私も好い加減好き者ですけれど…;;
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戦争は終わった。過酷な時代を生き延びた双子の兄弟の一人は国境を越えて向こうの国へ。一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、別れた兄弟のために手記を書き続ける。厳しい新体制が支配する国で、彼がなにを求め、どう生きたかを伝えるために―強烈な印象を残した『悪童日記』の待望の続篇。主人公と彼を取り巻く多彩な人物の物語を通して、愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて全世界の共感を呼んだ話題作。
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「悪童日記」の続編。
双子の兄弟のうち、ひとりは国境を越え
もう一人は小さな町のおばあちゃんの家にとどまった。
今回は、おばあちゃんの家にとどまった、「リュカ」のお話。
得ては、失い、失っては失い続ける。事の顛末が儚いです。
リュカは離れ離れになった、兄弟の帰還を信じていた。何年間も。
クラウス(もう一人の兄弟)は小さな町に帰ってきた。しかし、当のリュカが今度は町を去っていくという、不幸な運命にあう。
結局、兄弟が再会することがありえるのだろうか。次の作品「第三の嘘」でそれはあきらかになるであろう。
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三部作の第二作目。のっけから主人公の名前が明らかになる。前作では固有名詞が全く出てこなかったので、これにまず読者は面食らう。そして、やはり淡々と続いてゆくリュカの日常。しかしそこに「ぼくら」はいない。読者はなんともいえない寂寞を感じることになる。そして再びラスト。今作を読み進めるうちに何度か脳裏によぎった疑い、すなわち「ふたりの証拠は?」といった疑念が、かなり強まることになる。が、信じたくない。そんな気持ちのまま、頭の中がこんがらがったまま、三部作最終章『第三の嘘』へつづく。それにしても、題名がつくづく印象的。
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すべては自分に還ってくる、ということなのか。主人公を肯定できるかどうかとまどううち、それは読み手である自分自身をどう肯定するかの迷いに重なるような気がしてしまった。
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リュカ!また引き込まれてしまった。悪童日記の続編。ミステリーよりもミステリー。真相が気になって仕方が無い。待てない子には意地悪な作品。
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あれ!?第8章での整合しているようで、くい違っている彼らの記憶、反応、態度は?エピローグと第8章までの内容の齟齬は?エピローグ付記に出てくる原稿とは?今まで自分が読んできたのはこの小説なのか、原稿なのか。そこにとらわれてはならないのかもしれないので、とりあえず三作目に行ってみよう!