風光る １９ みんなのレビュー

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投稿者：マキと希美　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　野球は下手だが、先輩からプロ野球選手まで、とにかくモノマネは天才という主人公、野中ゆたか。彼と弱小チーム多摩川野球部が、新監督の君島との出会いによって成長し、甲子園を目指すという、長篇高校野球漫画。
　地区予選四回戦、対本豪学園。ゆたかと佐久間の投げ合いで、試合は0対0のまま9回表、本豪の攻撃。本豪は第3シードに意地・気迫を見せ、ついに1点を奪う。その裏多摩川最後の攻撃、バッターは石川。ここまでの打席を見て、石川の弱点に気付いた佐久間だが、その時石川の構えが変わった——。
　石川、次の小暮も、自らの考えで打撃改造し、佐久間に挑もうとする姿に、今まで君島監督に頼りきっていた多摩川の面影はないです。君島に突き放されて2、3日。変われば変わるものだと、読むたびに驚かされます。