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紙の本
犯罪・事故、IT時代のトラブルからも子どもを守る方法がぎっしり!
2001/12/27 03:16
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投稿者:小林育子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもに関わる犯罪や事故、トラブルは年々増えている。本当に嫌な時代になったなと思うけれど、これは紛れもない現実だ。親なら誰もがひやりとした経験を持っているだろうし、子どもが巻き込まれた事件の報道を見たときに、「うちの子は大丈夫」とはもはや言い切れないだろう。
本書は、子どもが巻き込まれる可能性がある犯罪や事故について、その防止策やいざというときの対応策をきめ細かく紹介している。家で留守番をしているとき、通学路に潜む危険、公園での危険など、シーンごとに具体的なトラブルの事例もあがっている。
火事、転落、誘拐、交通事故、119番や110番への通報など、「そのとき実際にどうすべきか」「そのとき、大人がいなければ子どもに身の守り方をどう教えるべきか」といった具体的な事柄について、あなたはひとつひとつ的確に今、答えられるだろうか?
実は、これらの防止策や対応策は、バラバラの情報としてあちこちで誰もが見聞きしているはず。しかし、きっちり整理して親子で確認が取れているかというと不安が残る。この本はマニュアルと銘打っているだけあって、緊急時の対応策がすっきり整理されている。本の随所に、「危険度チェック」や「親子でチェック」というチェックシートがついており、ゲーム感覚でわが家のリスク・マネジメントができるところもいい。
もう一点、本書が優れているのは、携帯電話やインターネットを子どもが使うことによって起こるトラブル、子どもの心のトラブルや虐待に関するチェックなど、今の時代に即したトラブル回避法や防止策についても触れている点だ。こういったトラブルについては、それぞれ専門書があるかもしれないが、困ったときの相談機関の連絡先や、いざというときに役立つ関連サイトのURLも充実している。いつでも取り出せるところにおいて置きたい一冊だ。 (bk1ブックナビゲーター:小林育子/フリーライター)
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