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紙の本
おまぬけ貧乏な怪盗ののんびりとした窃盗の日々
2002/06/20 15:08
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投稿者:じゃりン子@チエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これを青年マンガとして紹介したbk1はエライ! なるほど、絵本好きの大人へのプレゼントにいい。独特のバタくささも、のんびりとしていながらドタバタ調の展開も、大人がほしがる絵本としての要素を十二分に満たしている。
もともとは児童書老舗の福音館書店が刊行している「大きなポケット」という月刊誌の不定期連載をまとめたものだ。
ぼんやりとした怪盗スパンコールと相棒のラメ。おまぬけ貧乏な二人の泥棒の日々が、テンポよくつづられる。まぬけな怪盗というのはなんだかいつも魅力的だ。「ルパン三世」しかり、宮崎駿による「名探偵ホームズ」のモリアーティー教授しかり。それは、魔法のような特殊技能を手にし、夜の闇というこの上なく魅惑的な舞台で活動する彼等がほのぼのとした欠点で失敗を犯す、そのギャップが楽しいだろう。
この作品でも、美しい色彩で描かれる夜の街や、豪快に飛び上がるヘリコプターと、半分眠ったような目のスパンコールとのギャップが楽しい。お茶の水博士のような鼻だが、以外としっかり者のラメや、銭形警部のようなノビレ警部。登場人物達はみんなスタンダードな雰囲気だが、佐々木マキ独特の安定していながら不可思議な印象の絵と無駄のないテンポのよい構成が気持ちいい。
プレゼントするも良し。手元に置いて眺めるも良しの快作だ。
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