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紙の本
2002/01/06朝刊
2002/01/15 22:17
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投稿者：日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏目漱石が留学先のロンドンに到着したのは一九〇〇年。後に漱石はこの地で神経を病むが、最初の一年間は克明な日記を残している。著者は丹念に読み起こし、漱石が見聞した百年前のロンドンの情景を再現した。ヴィクトリア女王の葬列を見物し、公衆浴場に日参し、自転車に乗る。子供の独楽（こま）回しや泥酔した女性、ストリート・ミュージシャンにも興味を示す。そうした漱石の好奇心を追体験する。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001
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