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バカミスである。ミステリを読むつもりで読むと、がっかりする。ユーモア小説といえばそうかもしれない。ミステリの形式を借り、常識とミステリそのものを笑い飛ばした作品といったところだろうか。
おもしろいかと言われれば、微妙なところだ。短編集なんだけど、いくつかは確かに盲点を突かれたような気がしたし、なかなかゆかいだった。中にはきわめて当たり前のミステリになっているものもあって、そうなるともともとそれほどレベルが高いわけではないからがっかりしてしまう。
あと、ユーモアの部分の下品さが、ちょっと芸がない感じがしてダメだった。
ただ、読んでみてよかったと思う。なんというか、「この手があったか」という感じだろうか。いくつかの短編は、確かに「やられた」と膝を打ってしまったのである。
2006/8/7
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今まで未読でしたが、いやぁ噂に違わぬ強烈な本でした。
オチの予想はつくけど、それでも最後まで読まずにはいられない的な、奇妙な吸引力を各話に感じました。
特に、『しおかぜ17号49分の壁』は2ページ目で巨大なツッコミ所が出てきて、同時にそれが話のオチとなるのですが…分かっていても時刻表を読み込んでしまうこの悲しさときたらw
興味深いけど、絶対にミステリファン以外には勧めません。
この本に賞をくれた講談社は勇気があると思います。
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いろんな話があって面白い、けど似たような話も多い気がする。
ある程度勘のいい人はすぐわかっちゃうような話も結構多い。
けど!このくだらなさが結構案外楽だったりして読んでしまう。
ような感じ。因にこの人の作品はこれしか読んだ事無いです。
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面白いです。小説で笑ったの久しぶりです。こういう作品もいいなぁ。主人公と古藤や早乙女との掛け合いが癖になる。ただ、後半ちょっと飽きてきた。
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ミステリというフォーマットをつかったコメディ本と解釈するのが良いのでしょうか。気楽に読めますし、普通のミステリでは絶対に起こらないような展開を、堂々とやってくれるのが新鮮で良いです。ミステリは本来、真面目が売りのような分野ですから、パロディ化する事で、お笑いとの親和性は高いと言えるでしょう。(某漫画のファーザー・ブラウン卿を思い出します。)
オチが読めてしまったり、くだらないトリックだったりと、普通のミステリならマイナス要素となり得る部分が、むしろ逆に魅力に感じられるのが、この手法の強みでしょうね。
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すごく下品で、すごく愉快な小説だった。まるでクイズのように話が流れていく。あきれたり、笑ったり、苦笑いしたり、真剣に考えたりすることのできる、珍しい1冊だと思う。
ただ、気になるのは主人公は一貫して同じ人物のはずなのに前半と後半とでは少し性格が変わっているように感じること。私だけ?
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読了、60点
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保険会社の調査員である小野が遭遇した幾つかの事件を収録。
保険を掛けられた宝石の隠し場所やわずか70秒のアリバイトリックなど。
第三回メフィスト賞受賞作の連作短編集。
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馬鹿ミスというやつを地で行く作品。
最初の3篇ぐらいの短編を読んでから下らなくて読むのを止めていましたが、半年振りぐらいに読み出してみると、
作風が分かっているからかトリックが分かってくるのが不思議、それもあって結構スラスラ読めてしまいました。
人に薦めるのはどうかなと思うけど、それでも続編の『六とん2』『六とん3』が出ているんだから凄いと思います。
でも他の作品読もうとは今のところ思えないっす。
印象に残っている短編は、「しおかぜ17号四十九分の壁」「欠けているもの」「六枚のとんかつ」でした。
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あまりにもバカバカしくて下品な短編集。無理やり下ネタに持って行くが、空回りしていることに苦笑する。肩が凝らない暇つぶしや、寝る前にぴったり。続きが気になって夜更かしすることはまずないし、短くてすぐ読み終わる。とんかつアリバイトリックと地下鉄乗り換えトリックには素直に感心した。
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バカミスの名に恥じないハチャメチャっぷりだった。
初っぱなの短編から主人公がボケ倒し、見事に迷走、珍解答を披露する。
全短編に共通してバカな要素がちりばめられていて、おれは面白く読んだけど、嫌いな人は嫌いだろうなぁと思う。
基本的には簡単なトリックのミステリー短編集だけど、いくつか素晴らしいトリックもあったとおれは思う。
あと下ネタが多い。
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「なんだってーッ!」
つい口に出して言ってしまっちゃった。
バカミス、という言葉を聞くけど、
これこそ、
って思えるアホバカトリックミステリー?でした。
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バカミス。それに尽きる。
これに、花柄のガーリーなブックカバーをつけて、昼下がりの公園のベンチで読みふけるとか言うトラップを仕掛けてほしい。
「まるでプッチンプリンを生まれてはじめて見たときのような顔をしてるぜ」
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ビレッジバンガードにて、付されていたポップが気になり購入。
シニカルな笑いを期待していたつもりだったのだが。。。
だいぶがっかり。
どっちかというと、ダジャレ??
どうしても、はまれず途中から読まなくなってしまった。
二度と開くことはないかもしれない。
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背表紙に「空前絶後のアホバカ・トリック」と書いてあったのでつい買ってしまいました。東野圭吾の名探偵の掟を、思いきり下品にしたようなテイストの短編集でした。シモネタ満載の下品なアホバカな謎解きがベタなギャグと一緒に語られていきます。私はベタなギャグは嫌いではないので、まあこんなものかなあ、と思いながら読みました。前半はアホバカ・トリックのオンパレードでしたが、「オナニー連盟」をピークに後半はある程度まともな謎解きになってきたので、逆につまらなくなってしまいました。アホバカ・トリックならアホバカ・トリックで初志貫徹してほしかった。
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一応推理小説の短編集。一作だけ思わず騙された作品があった。他にもよく考えられたトリックもあったけど、たいていは大学のミステリー同好会でも書けそうなレベル。登場人物にも取り立てて魅力はなく、感情移入できない。それでも、文章はうまく、なんとなく嫌いにはなれない不思議な作品。「オナニー連盟」をはじめ、どうしようもなく下品で苦笑してしまう作品もあるが、それを堂々とやるところは偉いと思う。
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極めて賛否両論分かれる作品だと思う。
正直そんなに笑える内容ではないと思うけど、
古典ミステリーのお約束パロディにし、読者のまともな推理を逆手取らせる真相は面白かった。
「桂男爵の舞踏会」、「しおかぜ⑰号四十九分の壁」には見事に騙されてしまった。
ただし、くだらないものは、本当に下らないが…。