紙の本
貧困の克服
2002/05/07 16:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よしあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろ考えさせられた一冊だった。たんに経済のシステムにたいする考えを述べているのではなく、その先にある、システムの影響を必ず受ける人間についても触れているセンさんの考えには、多くの経済学者の金銭そのものについての考えだけに比べると非常にヒューマニスティックなものを感じ、また、経済学そのものの本来の姿を見たような気がした。たしかに経済を優先するのもいいが、やはり人間を軽視してはいけないのだ。
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ノーベル経済学賞を受賞したインド出身のエコのミストであるアマルティア・センの講演内容を中心の内容である。アマルティア・センの経済論の入門書。
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何よりも、話が分かりやすい。
新書にありがちな「独断と偏見に満ち溢れた書き方」もされていない気がする。
この本は、アジア経済を考える一助になると思う。
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セン教授の4つの講演を分かりやすくまとめた本書。「潜在能力」「人間の安全保障」といった彼の思想がぎっしりと詰まった一冊です。センの入門書として最適かも。
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大分前に読んだが自分には難しかった。ただ、少しだけど彼の凄さは分かったと思う。もっと読解力をつけて再度挑戦したい。
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前半は、インド・中国などの貧困について書いてある。女子教育の普及が出生率だけではなく、幼児の死亡率を低下させていることは初めて知った。写真もところどころあるのだけれど、北朝鮮のやせ細った子供の写真は胸が痛んだ。後半は、センという経済学者の思想について書かれている。少し難しい。
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「民主主義が成立している社会が、本格的な飢饉に見舞われた例はない」。この認識が著者の思想の根幹にある。すなわち、一般に自然現象の結果として捉えられがちな飢饉という事象を、著者は、食物の分配方式や弱者への配慮という政治機能の結果と見る。貧困についても同じである。当事者が単に「恩恵を受ける者」ではなく「政治に主体的に関与する者」であること、いいかえれば、当該政治機構において民主主義体制が確立していることが、貧困を克服する道である。
http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20061004#p1
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アマルティアセンの講演をいろいろまとめた本。哲学と経済学の橋渡し。
でも和訳がよくないとおもう。
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自由・民主主義の普遍性や人間の安全保障といった点に関する講演をまとめた一冊。全編にわたって良い事を言い続けているというすごい本で、道徳か何かの教科書に指定してほしい位である。
ただ、訳者or編集にはもっと頑張ってほしかったかも。エンタイトルメント(権原)など、セン独自の言葉使いについてもう少し詳しく説明してほしかった(出来れば本編に入る前に)。
672円。
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アジアで初めてノーベル経済学賞を受賞したインドのアマルティア・センを読んでみた。正直しんどかった。
去年マイミクのがんちゃんが英語バージョンを見せてくれた時に、読めるか!って突っ込みましたが、日本語バージョンも難しかったです。というか、これを難しいと思う僕はまだまだなんだな〜。いくつかの彼の書いた論文が収録されていて、全て一貫しているのでしょうが、部分的にしかわかりませんでした。
というわけで、理解したと思われる部分をいつものように軽く要約。
今回はいつものように長々してる+うまくまとまってないのでスルーしてね♪
彼が言うには何よりも大切なのは「人間的発展」で、それによって経済の発展や生活向上につながるそうです。
つまり、教育や医療などの「人間的発展」を発達させることで識字能力の拡大や死亡率の低下を計り生活の質を向上させ、それによって経済や工業の発展を促すことで市場が拡大し、そこからさらに生活の質をあげるという循環をするべきだそうです。
彼はまた、二十世紀の最も素晴らしい発展は民主主義の台頭だと言ってます。民主主義はその実践によって、人々がお互いから学ぶ機会を得て社会的な価値と優先順位を形作ることが出来、さらに地域性がないことから普遍的価値を持っているはずだと。
あとは東西においての権威主義と民主主義の考え方の違いを歴史を踏まえて論じていたりしてます。そこで世界史で出てきた歴史上の人物が述べていたことがいっぱい出てきて面白かったです。権威主義的な東より、昔から民主主義を唱えている西欧は凄いという考え方はここで覆されていきます。
また民主主義は、国が経済的に発展しているときは決して気づかないが、いざ危機に陥ったときの保護の役割としては絶対に欠如できないものである。たとえばセンによれば、飢饉などは本来民主主義が確立し、真剣な努力さえしていれば起こりえないことで、簡単に防げるものだそうです。
まぁなんか僕が理解できた(かどうかも微妙だけど)のはこんなものですかね。要は人間的発展と民主主義が大事ってことです。やっぱ教育は大事ですね。
理解がいまいちで要約もへぼへぼですが、またいつか読み返さなければならない一冊だと思いました。
久しぶりにしんどかった一冊!でも深く面白い一冊!!
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アジア初のノーベル経済学賞受賞者、アマルティア・センの理論がわかる入門書。
アジア発展の鍵は何かを論じる。
大学生のときに少しだけ経済学をかじってみたが、人の行動パターンを極端に一般化した仮説を立てて論じているところに、大きな疑問を感じていた。人間の多様性を可能な限り反映しようとする彼の試みは、自分が抱く経済学に対する先行きの暗いイメージに一筋の光明を差し込んでくれたような気がする。
彼のノーベル経済学賞の受賞理由のひとつに「経済学と哲学に橋渡しをしたこと」とある。その功績は本当に大きいと感じる。
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センのいくつかの講演が収録されている。
人間の安全保障って言葉を作ったのがセンだと初めて知った。
経済・哲学共に教鞭をとれる人で、非常に深い。
一回だけだと消化できないから、時間をおけてまた読もう。
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セン!
人間の安全保障を軸にすすめている
てか、主張していることがすごく伝わる
開発のもどかしさ!
本はすごく読みやすいです^^
しかし、読みやすいがゆえに本質を理解できているのか不安になる。センがこれを書くにいたった分析の経緯を私は本当に理解できているのか?もっと深いはずだ
勉強しなきゃ!と思う本です 笑
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?アジアは、実は21世紀、貧困削減のリーディングモデルになりえるのかも?
?貧困削減には教育が大切!!
という2点がまとめ的感想であり、収穫です。
新書だけど読みやすい類ではないですね。ちょっと苦労しました。
貧困削減のアジア型モデル!というかなんと言うか。
ま、東アジアは国民性が特殊なのでどうかなぁと思うけど、東南&南アジアがモデルを作ることができれば、ア中央アジア→アジアへ広げられるんじゃないかな。
社会開発には何より教育が必要なのだー!と強く共感しました。
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2009/12
大学に入って初めて買った本を6年間も放置していたので,読みました.
講演での内容を文章化したものが4本分のっています.
セン氏のいう「人間の安全保障」がどのようなことを背景に
言われているのか,ちょこっとわかりました.
民主主義って大事なんだなー.
でも,全体的になにかボヤッとした印象.あくまでも入門書です.