紙の本
ケインズって何だったんだろう…
2002/05/30 21:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kos-chang - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケインズはまぎれもなく経済学の巨人である。今現在も含めその時代時代にざまざま批判に晒され否定されてきた。ケインズの経済学は避けては通れない道なのである。事実『一般理論』が世に出て以来さまざまな議論が繰り返されてきた。しかしいまだにその決着はついていないのだ。この本はケインズ登場以後の経済学の潮流の変遷をたどる解説書といえる。「物語で読む」と言うには少し退屈であるが経済学はソフトサイエンスだけに多様な視点の必要性を強く感じる。われわれはすべてケインジアンである(byニクソン)のか? もはやケインジアンではない(byフリードマン)のか?
投稿元:
レビューを見る
物語とか書いてあるけど、中身はマクロ経済学、経済思想史、アメリカ経済史、国際経済論と盛りだくさん。
ガッツリと知識が入ります。
投稿元:
レビューを見る
タイトル程俗っぽい内容ではなく、マクロ経済学・経済史の本だといった方が正しい。自分の勉強が足りないせいか、意外と難しかった印象がある。時間があれば読み直したい。
100円。
投稿元:
レビューを見る
内容(「BOOK」データベースより)
戦後経済学に君臨するケインズ理論の盛衰を通して、現代経済と経済学の変貌をわかりやすく解説。ケインズ理論と、対立するマネタリズムやサプライサイド・エコノミックス、合理的期待学派などとの熾烈な覇権争いをミステリータッチで描いた現代経済学物語。
目次
第1章 ケインズは本当に死んだのか
第2章 ケインズとはどのような人物だったのか
第3章 ケインズは古典派を超えたか
第4章 ケインズ革命はどう波及したか
第5章 マネタリズムの反革命
第6章 マネタリストは金融政策をどう変えたか
第7章 経済成長のダイナミズム
第8章 財政赤字の経済学
第9章 ドル体制は崩壊したのか
第10章 「経済生活の質」をいかに高めていくか
第11章 誰がケインズを殺したか
投稿元:
レビューを見る
2003年出版なので1930年大恐慌のような事態はもう起こらないという楽観が基調になっていて、ケインズもそんな昔の非常時用の学問という見方なのが残念。過去の著名な経済学者から最近のノーベル経済学賞受賞者まで。何回か読み直したい。
投稿元:
レビューを見る
WBSにもコメンテーターとして出演していた、現代金融論でも著名である斉藤氏が翻訳を担当。
経済学思想史みたいな感じに仕上がっている経済読み物です。
当然ケインズ中心です。ルーカスやフリードマンも登場するので、飽きずに最後まで読めます。
投稿元:
レビューを見る
私が読んだのは単行本時代でしたね。経済学史や基礎概念を分かりやすく物語風に書かれていたので、当時の経済学の知識はこの本の受け売りが多かったかも。
投稿元:
レビューを見る
ソ連が崩壊する一年前に書かれた経済の本。
題名や『物語で読む現代経済学』と言う副題だけ見ると大して内容がなさそうだが、マクロ経済に興味のある人間は読んで損はない。
何十年経とうと古典というものは基礎であり変わらないもので、この本は古典としてケインズを描いている。