紙の本
エゴイズム
2002/06/04 00:43
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投稿者:やまたのおろち - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典的名作。友人のKを自殺に追いやった「先生」の罪の意識。その背後にある誰もが持つエゴイズムの問題。「人間の罪」ということ。現代人にも通じるその心理は、自分自身のこころについてさまざまに考えさせられます。自分は自分とどうつきあっていけばいいのだろう?
紙の本
東洋人のこころ
2008/07/03 22:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
こころ 夏目漱石 岩波書店
前半は人間の汚れた部分、金銭欲が焦点です。登場人物の「私」も「先生」も若くて純粋です。無知であるが故に傷ついていく。普通は傷つきながら汚れた大人へと自然に成長していくのでしょうが、それができない彼らはこころが壊れていきます。最初は青春小説という印象を受けますが最終章に向かって、人生を深く考える世界へと変化を遂げます。金銭欲が恋愛欲へと変わる中で、前半において被害者であった「先生」が後半では加害者になります。男と女しかいないこの世ではありがちな話です。作者は1916年(大正5年)に病気で亡くなっています。この文庫は1927年(昭和2年)第1刷発行で2005年第115刷となっています。文章は読みやすく長い年月を経てこれからも読み継がれていく作品です。私はこの作品で「日本人のこころ」について考えました。西欧的な即断即決果敢に実行ではなく、じっくりゆっくり時間をかけながら進んで戻る、戻って進むということを繰り返しながら通過点を通過していく。最終的な目的地はありません。通過点を通過していくことが目的です。それが東洋人のこころです。
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面白い・・・!わたしの読んだこころは表紙がファンシーだったので、そういう話なのかなあと思って読んだら全然違ってました。頭がっつんってやられたような衝撃。やっぱり純文学の力はとんでもないと思い知りました。絶対敵わないよこれ!おもしろい!
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結局Kの覚悟とはなんだったのでしょうか。
何だかお嬢さんに対する恋心よりKに対する葛藤の方が多くて……。
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あまりにもまっすぐで、繊細で、ぴんと張りつめたこころ。ほんの小さな黒い点さえも許せなくて、最後は自分を否定してしまう。そうやって、一切を断つことの孤独は、きっとわたしには理解できないんだろう。何回読んだところで、この本のすべてをすくい取ることはできないと思った。
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高校の教科書に乗ってまして、その前に読んでたんですが、もう一度読み直しました。上中下!夏目漱石さんは人のエゴとかしっかり見て生きてたんだなぁ きっと。他の作品ももっと読みあさりたいです
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教科書に載ってたのをちらっと読んでピンと来たので全部読んでみた
一言で言うと 先生 かわい い ^q^
こういう文学的作品を不純な目で見てて本気で最低だと反省しまし たo rz
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教育実習で教えることになって、改めて読んだ作品。
もちろん、中学のときに読書感想文でも、
高校時代の国語の授業でも読んだけど、どっちも読めなかった。
でも大学に入ってこれ読んだら、びっくりした。
平成に生きる僕が心の中でそっと一人で悩んでいることが
明治時代に既に文豪によって、世に出されている。
そんなことがあったから、
人間の悩みの普遍性や「時代は回る」「歴史は繰り返される」ということを
誰に何を教わったわけでもなく実感した作品です。
どこかの誰かが「夏目漱石こそ日本人である。」という書評を書いていた。
僕もそう思う。
心の揺れや、言葉の選び方がとても偉そうな文豪や、
アーティストぶった物書きのそれらとはまるで別もの。
斉藤和義の声のように、すっと入ってくる。
水とか、空気とかってかっこつけて言いたいけれど、
そんなカッコいいもんじゃなくて、
水で言えば水道水。空気で言えば、自分の部屋の空気。
ちなみに僕のは新潮文庫の古い、昭和49年の63版。
もちろん古本で100円。でも本に印刷されている定価は200円。
たかはしなおゆき
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20091119
いわゆる文学作品、というようなものは苦手だと思ってまともに読んだことがなかったのだが、予想外に文体が好みでわかりやすかった。
感情も情景もありありとイメージできて、久々に集中して一気に読むことができた。
授業で「こころ」を教師が解説している間、そっちのけで本の方を読んでいた…ごめんなさい。
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名作には理由がある。多くの人の支持を受けているものは、それだけの理由があるのです。
多くの人が一度は目を通しているはずです。それから年をかさねて多くの経験をしていることでしょう。ならばもう一度この本を開いてみてください。あの頃とは違った感想を抱くはずです。
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高校の国語の教科書に載っていました。
一部しか載っていなく、のちに全部読み直した。
あのふすまごしの一連のシーンは、映像化したいと思うひとがけっこういるのではないかなと思った。
あと、だれかが漱石を好きなひとは村上春樹を読んでもつまらないだろうなと言っていました。
意識と無意識らしいです。
春樹を読んでないからわかりません!
それにしても夏目漱石ってカッコイイ名前。
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高校の授業でも出てくる日本小説の名作です。高校生の時なんて読みにくい小説や、って思いながら読破しました。時代を感じました。当時の人と今の人とは考え方、常識が少し違っているような気がしました。でも人間の本質みたいなのは変わらないんだと読んで思った。さすがですね。
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つどいの自分史について考えるために読み直してみた。大学生のとき以来だが、内容をまったく覚えていなかった。一気に読み通してしまった。学生のときはページをめくるのに何分もかかったであろう。40代になった今、深く心に残る一冊となった。
夏目漱石をもっと読みたくなった。
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最後までなんだかうつうつしたままの調子。つわり中でうつ病ぎみに読む本では、なかった(~_~;)ここまで、読み続けられている本なのだから何かあるのだろうが、なんなんだろう?
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学生の時以来?に読みました…
夏目漱石…流石ですね。
読んでいると若干、重いですが、名作ですね。
情景、心情などが、すごく細かく描かれています。