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2010/08/06 全編静謐な文章だけど、あとがきはエッセイの語り口。やはりこのひとなんだと安心する。
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お嬢様学校に通う3人の女子高生の話。
雰囲気的には女学生と言った方が近いかも。
読んでいて一番もどかしくなるのが淑子。
いろんな意味でこの年代の不安を表していると思う。
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幼い頃に受けた性的いたずらによるトラウマを抱える那由多。
教師との不倫に悩む淑子。
那由多にひそかな思いを寄せる苦労症な翠。
カトリック系女子高に通う17歳の3人の少女のお話。
女子高の雰囲気は、実体験がないので人の話などから想像するしかない。
こんな雰囲気って私には息が詰まっちゃうような・・・
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『洪水のあとに』『地下を照らす光』『庭園の花守りは唄う』
私立女子高に通う三人の女の子、那由多、淑子、翠、の視点で順番に語られていく物語。これは‥それぞれ、かたちは違うけれど「男性」に翻弄されているということかなあ‥。女子校の精神的に閉鎖されてる感じと相まって、胸がくるしくなる。
でもさすがしをんちゃん‥何気なく萌えポイントが散りばめられてて、つらい内容でもところどころでニヤニヤしながら読めました
それと、あとがきにはすごい救われた!女の子はやっぱり強いなあ!
とくに、那由多にはいやな思い出をふっきって、幸せになってほしいと思ったよ
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読んでて自分の高校時代を思い出しました。
丁度モデルと思われる学校の近くの学校に通っていたので、周りの雰囲気とか些細なこと(桜木町で横浜線に乗り換える子と一駅分を一緒にいるために自分も乗り換えるとか)に、「あぁ分かる!」って言いたくなる。
キャラクターとしては淑子が一番近いのかも。別に恋は全くしてなかったけど(笑)
女子高で育った人間には独特の連帯感と強さがあると思います。それがマイナスに働くこともままありますが、私にとってはすごく安心する部分でもあります。
きっとこの子たちも、卒業してからもずっと友達でいるんだろうなぁ。
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女子校(しかもカトリック系)、図書館。大好物です。
那由多の例のアレ…痛かったろうに。しかし自業自得。
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女の子のどろどろした部分と、壊れやすい純粋な部分を描いた話。
「大丈夫」の裏に隠した「大丈夫じゃない」部分が見ていて少し苦しくなる。
“分かり合えてる、信じあってる二人”に羨ましさや溝を感じる少女の気持ちも、
生まれるはずだった家族にずっと心を縛られる少女の気持ちも、
男性が嫌いなわけではないのにその性に関しては心の奥で冷たい憤りのようなものを感じる少女の気持ちも、
・・・すべて想像できる範囲で切ないし、苦しい。
思春期の頃の気持ちに返れるような作品。
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女子校(´`)
鬱々としていて綺麗な印象
水性絵の具の紺色
この時期の少女達ってなんでこんなに惹かれるものがあるんだろう
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女子高生三人の想い。
この人直木賞作家なのに、芥川賞的な、桜庭一樹的な作品だった。
自分はあまり好きじゃないかもなあ。
翠はクールで素敵だった。那由多はトラウマと実際の会話がうーんだった。淑子は論外。ガキは苦手だ。
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那由多も淑子も翠も私の中には居る気がした。
登場人物であるもう一人の女の子目線の話もあったなら読みたいなと思ったり、
あの教師はどうなったのかも気になるところ。
どうなったのかなあ…
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おそらく今年最後の読書かなと思いつつ読了。キリスト教、仏教と自分の知らないことが綴られているとことはちと難しかった。はっきりとした謎は解かずに匂わせているところがいいのかな・・・?名前が那由多、翠ととてもきれいな名前で。染物をしている二人が微笑ましかった。
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借りてきました。この方のは初めて読みました。全体的に暗ーい重ーい感じがしました。感想は面白かった・・・っていうか那由多と翠が私の高校時代の友人にそっくりで(笑)ていうか、こうゆう人たちって多分学年に一組はいるはず。近くもなく遠くもなく傍から見たら関係がよくわからない子たちで、文芸部員だったり図書委員だったりあるいは美術部員だったりする・・という感じの。もちろんそれぞれのキャラクターと友人が同じというわけでは決してなくて、まとっている雰囲気とか共通項が見受けられたというだけですが、ちょっと懐かしい感じもしました。面白かった!と声に出していうお話でもないなぁという感じですが、いちばんは淑子かな。でも淑子っていう名前がどこか古い気が・・・。先生と関係を持つならもう少し現代っぽい方が良かったんじゃ?と思ったり。他ふたりの名前からしてこの作家さん自身が那由多や翠みたいな学生で、そういう感じの友人もいて・・みたいな人なんじゃないかなー。よく知らないけれどちょっとマニアックな人・・なの??(笑)那由多や翠みたいな子たちに近かった人間として、友人にそんな子がいた人間として面白かったけれど、果たしてふつうに(というのも変だけれど)学生生活を送っていた人にこの物語の雰囲気ってどう映るんだろうか。特に男の人はわかるのかな。今後私の友人に会う機会があれば薦めてみようと思いました(あ、でももう既に読んでそう)
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カトリック系女子高に通う那由多、翠、淑子、3人の視線でそれぞれ語られる3編。
自分の暗部とはガラス一枚の壁があったはずなのに、見入っているうちに溶け合ってしまいそう、な、お年頃。
翠視線の話が好き。
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カトリック系の女学校に通う女の子達が主人公。
社交性の高い那由多と、謎めいた美少女翠、那由多に憧れる被害妄想癖のある淑子。
彼女らがお互いの心の中にあるものとどう付き合っていくか...
女子高もの大好き。
不安定でドロドロで切なくて愛おしいおんなのこたち。
この人のはサラッと読めるとこがいい。
三浦しをんさんの作品ではこれが一番すき
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カトリック系(だと思う)の女子高生たちの思い。学生生活や青春と呼ぶのは少し違う、萩尾望都さんの「トーマの心臓」が頭を過ぎった私なのですが……なので、私が感じたのは、普遍的な愛、かな。
可愛い容姿で愛想も良く、けれど、どこかつかみどころのない那由多、何事にも泰然として自分の世界の中にいるような翠、恋に盲目になっている良家のお嬢様、淑子。それぞれ3人の外界との関わり方と内面。
こういう、他者が受けるイメージと、当人が「これが私だ」と思っている自分との差異を書かれている話が好きです。
イメージとのギャップを埋められなくて息苦しかったり、心地よかったり、演じているうちにそれが本当の自分になってしまったり。
しっとりとした話でした。というか、三浦さんが学生を登場させると、情景描写がなんであれ、どこかしっとりとした、それこそ、図書準備室のような、ちょっと重たい空気と黴臭い匂いのようなイメージを受けます。懐かしいような、息が詰まるような。
このお話、私は好きです。
なので、さらに司書の方のお話も読みたかったなー。
三人のこの後に幸あれ。