- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |
紙の本
『だれが「本」を殺すのか』刊行後の講演,対談とその書評
2002/07/07 23:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:格 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも現実と渡り合っている,それがノンフィクションの面白さだという。前作はかなり売れたらしい。その後の変化,進展などはとくになかったようだ。単なる繰り返し,補足にすぎない。講演などでは,他の本の紹介,宣伝などもある。
前作にはなかった,本の面白さを直接的に説くところは多く,参考になる面もある。いい本とは,解答を与えずに,読者に考えさせるところだという。また破壊力がある本,読者の世界観を変える本がいい,ともいう。まったくそのとおりだろう。問題はそういう本があまりにも少ないことだ。著者自身が心に残った本として,五つの本をあげているが,1冊をのぞいて,いずれも古い数十年前のものばかり。著者自身が驚いてはいるし,あくまでベストなものの選択ということなのだろうが,無理しても新しいものから選ぶべきだろう。もっとも,私はこの五冊をまったく読んでおらず,いくつかは読んでみたい。
最後に60ページを費やして前作の新聞,雑誌などに載った書評が収録されている。皆,内容を紹介し,ほめるだけの書評であることに驚く。私の前作の感想は,好意的なものではなかった。ところで,津野,斎藤,近藤の三人の書評だけは面白い。解がないことに自分なりの推理が行われているからだ(三人とも同じなのだが)。私はそこまで考えが及ばなかった。読んだだけで,考えていないと言われてもしかたがない。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |