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紙の本
己を信じる
2002/05/27 16:49
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投稿者:funabee - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的には、田中真紀子がとても好きだ。
何よりも主張に一貫性がある。魑魅魍魎たちが跋扈している永田町にあって、人に流されず、いつまでも自分の意思を貫くということはとても厳しいはずだ。さらによかれ悪しかれ田中角栄の娘という見方をされ、自分は何もいわずともすべてを否定されることもあるだろう。それでも己を信じていけるというのは、それだけ芯の強さがあるということだ。
それがこの著書にもよく表れている。「最強スピーチ術」と題されているので何かカルチャースクール的な響きもあるが、実際には小気味よく的を射た田中真紀子論であり、彼女の生き様を言葉に表したものである。
もちろん、彼女の思想や政策が嫌いなら読む必要はない。しかし、どのように自己表現をするのか、どのように相手との駆け引きを行うのか、本質を突いた言葉とはどのようなものか、といったコミュニケーション論というのが著者の意図するところのはずだ。これは日常生活でもビジネスでも、私のような物書きの世界でも通じることである。
この本をあなどることなかれ。短時間で読み通せるのと同時に深い感慨も味わえるだろう。
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