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紙の本
スピードにこだわり、未だ苦悩しつづける天才ランナーを描く“文学的”ノンフィクション
2002/09/29 01:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ランナー - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬古・中山・森下に続く、次代のエースとして期待された、マラソンランナー・早田俊幸の苦悩の10年間を追った作品。
男子長距離界が不振の中にあって、現役ランナーで、しかも満足いく結果を残せていない選手を取り上げるのは珍しいことだが、こんな現在進行形の作品も新鮮でおもしろい。
トラックや駅伝で結果を残しても、マラソンでは失敗を繰り返し、いくつかの実業団を渡り歩く彼の姿には、多くの非難が浴びせられた。
彼はどんな思いで決断し、何を求めてマラソンに固執していたたのだろう。
マラソンという特殊な種目においても「スピード」にこだわる彼の苦悩や、彼を巡る多くの関係者の証言も興味深く、マラソンランナー・早田選手を様々な角度から描いている。
ちなみに、絵や写真は一切無く、登場人物や当時のレースを思い出しながら読んでいかなければならず(その作業がまたおもしろい)、「そういえばあの年の福岡はそうだったなー」などと想像力を駆使させながらイメージを膨らませながら読むという、ノンフィクションながらやや小説的な作品。
そんな意味では、大衆向けの本ではなく、かなり読者層は限定されている(マラソンに詳しい方でないとイメージを描きにくい)。
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