- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
「におって来そう」です。あの廃墟、廃屋のにおいが。マニアっているんですね。
2002/09/30 21:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pochittona - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近ラジオで「ミイラ・マニアからのお便り」の紹介があって、番組のアシスタントの女性が「そんなものにマニアがいるんですか?」と驚いていましたが、「廃墟マニア」もなかなかどうして鋭い分野だと思います。この本には北海道から沖縄まで、「これが廃墟だ」と、著者が認める、「代表的な」ものが盛りだくさんです。納得の「炭鉱跡」モノから、不気味さのいや増す「病院」モノ(これは「心霊スポット」として有名になるものが多いそうです)、あてのはずれた「観光地」モノ(ホテルやドライブイン、映画館)などなど、バラエティに富んでいます。わたしの行ったことのある「のうが高原」も、廃墟の仲間入りしているとは、ショックでした。知りませんでした。何度か行ったことがあります。この本では、冒頭で廃墟の探索がいかに危険で、周到な準備が必要か、また違法な事態になりかねないか、くどいほど説いています。廃墟関連についてはすでにインターネットの世界では、濃密な情報のやりとりがあるようですが、この本を読んで「探検」とか「探索」の心がうづく人たちへの、親切な忠告です。それにしても、特に生活感の残る廃墟からは、ほんとに、あのほこりや、古い衣料品のかびくさいにおいがにおってきそうな写真ばかりです。読み進むと、のどがイガイガしてきます。「廃線跡」モノとは一種違った、おどろおどろしさがありました。
紙の本
良心的すぎる廃墟本
2002/07/09 16:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tk92 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本中の廃棄が地図とともに紹介されている。これは普通(?)の廃墟本と同じだ。この本独特なのは、廃墟を紹介する前の部分だろう。最初に、廃墟の探索は違法行為であり、罪にも問われうると宣言し、廃墟の危険さを13にも渡る実例で紹介している。ところが、そのページをひとつめくると、それでもやはり行きたい人のために探索時に持っていくべき、装備が事細かに述べられている。本当に良心的な本である。犯罪であり、危険ですよ、だけど行きたい人はこれを持って行ってね、というのである。
紹介されている廃墟は、どれも目を引く。ただ単に、昔人間が使っていた。ただそれだけなのに、訴えてくるものがある。この本の写真の中では、私は表紙のが一番のお気に入りである。今現在見ることのない、明らかに古い様式の建物、それが朽ちていく。その写真は、昭和の繁栄は幻だった、とさえ思わせる迫力がある。すごい写真だ。
廃墟探索は、犯罪であり、危険だ。だが、そのリスクを犯すほどの魅力がある。廃墟の魅力をとてもよく味わえる一冊です。
紙の本
すばらしい廃墟の世界
2002/07/04 02:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
廃墟ブーム……なのだろうか? 最近色々なメディアで、廃墟を取り
上げているのを見るような気がする。というわけで廃墟の本である。
この本は、インターネットの廃墟界で有名なWebサイト「廃墟Explorer」
の管理人氏による、廃墟探険のガイドブックである。巻頭に廃墟探
索の心得や装備などの説明が置かれており、廃墟を探検する際には
ぜひ参考にしたい。とは云っても、この本のメインは、本の大半を
占める、日本各地の廃墟の紹介の方であろう。病院やレストラン、
ボーリング場、工場や鉱山などの廃墟が、豊富な写真とともに、著
者のコメントつきで紹介されている。写真はモノクロのものが大半
であるが、たいした難点ではない。もっと究めたい人は、著者のサ
イトを尋ねるのが良いだろう。
それにしても、特に鉱山や工場などの巨大物件の美しさには眼を瞠
るものがある。著者も書いているように、廃墟を通り越して遺跡の
域に達しているものもある。鉱山などは、文化的、歴史的価値も高
いと思うのだが、こういうものを保存しようという機運はないのだ
ろうか。
廃墟というものになんとなく惹かれつつも、捨てておいている人も
多いのではないだろうか。値段も手頃だし、この本から魅惑的な廃
墟の世界に足を踏み入れてみるのはいかがだろうか!
ところでこの本には、「探索篇」と副題がついている。他にも出る
のだろうかと首をひねってみたり。