紙の本
シリーズの中間地点?
2002/07/31 01:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
Vシリーズも、早いものでもう9冊目。今回はシリーズは何作まで
続くのでしょうか?
今回は前々作「六人の超音波科学者」に登場した土井超音波研究所
の地下が舞台。絶対に出入り不可能な密室で死体が発見されます。
その裏には、なんと有人衛星の乗組員全員が殺されるという事件が
隠されています。こんなに大掛かりな密室を、いったいどういう風
に解決するのでしょうか…。
まず衛星での密室が出てきたときに「ん、これは『コズミック/清
涼院流水』か?!」と思ってしまいました(笑)。Vシリーズの感想
では毎回書いているような気もするのですが、Vシリーズはストー
リー的な謎よりは、登場人物達が背負っている謎の方が魅力的です
ね。(それにはシリーズを全て読まなくてはならないという事か…)
1冊を1章の長〜い物語として、読むのが正解のような気がします。
でも、やっぱシリーズの途中から読んだら混乱するだろうなあ…。
しかし、私はS&MシリーズよりはVシリーズの方が好きなのです。
特に今回は、結構センチメンタルだったりする部分が多くて(その
分、余計にミステリ色は薄いかもしれませんが)、楽しめました。
Vシリーズは完結したら、まとめて一気の再読をすると、二倍三倍
に楽しめる作品の様な気がするのですが、どうでしょうかね?
紙の本
着地地点が見えてきた??
2002/05/24 18:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ZOOM - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの布石や伏線に、新たなエピソードを絡め、壮大な物語に仕上がっている。謎解き部分で多少のご都合主義を感じたものの、大掛かりなトリック、そして森博嗣らしいインテリジェンス漂う解説(笑)はやはり楽しい。
また、シリーズも九作目となり、これまで伏せられていた事柄が突如として語られ始めた。ニヤリとする読者、戸惑う読者それぞれだろうが、十作目という区切りに向かって、いよいよ着陸態勢に入ったようである。
森博嗣の文章には、いつもハッとさせられる。並みの作家では到底思いつかないような「言い回し」を多用し、それが一々面白い。秀逸なのだ。私は、それら選び抜かれた言葉に触れたくて、森作品を読み続けているのかもしれない。
本作でもその輝きは健在だった、と言っておく。
投稿元:
レビューを見る
地下密室の方も機械仕掛けで、あまり驚くという感じではなかった。むしろ小鳥遊のダミー推理の方が面白い。
投稿元:
レビューを見る
『六人の超音波科学者』の続きとも言える作品。トリック自体は然程目新しさはなく。シリーズファンにとってはへっ君事件の方が重要か。
投稿元:
レビューを見る
Vシリーズ9。どうしてだろう。残すところ1冊なのにまだわからない。悔しい。それにしても計算高い作者。過去の短編はただの番外編ではなかった。
投稿元:
レビューを見る
森博嗣の本を読んでいると、色々な「しがらみ」から自由になって心が綺麗になっていくような気がする。
キャラ萌えで申し訳ないが、へっくんが可愛い…!!
投稿元:
レビューを見る
Vシリーズ九作目、再読。「六人の〜」の後日談……と言うか向こうが序章だったのかな? 次でVはラスト。
投稿元:
レビューを見る
Vシリーズ第9弾。
これまで登場してきた人々の抱える事情も徐々に明らかになったりして、このシリーズもいよいよ大詰めだということを感じる展開だった。
『六人の超音波科学者』の続編であり、『気さくなお人形、19歳』(『地球儀のスライス』内の短編)が下敷きにある。つくづく森作品は、色々なシリーズがが入り組んでいるな〜と思う。先の土井研究所の事件ではエレベーターのこととか含みを残したまま終わっていたのが、今回はすっきりする。紅子が挑む“密室トリック”も壮大なスケールで面白かった。でもあらゆる意味であの地下室には入りたくないなあ〜。
今回はへっ君が、両親に対して抱いている気持ちが垣間見られてちょっと切なかった。彼が図書館で借りたかった(持ち出し禁止の)本って何の本だったのかな?
投稿元:
レビューを見る
Vシリーズも多少飽きてきていますが,「〜超音波科学者」の続編ですね。S&Mシリーズでも続き物がありましたが,そっちの方が好き。今回はお話しひろげすぎの感もあり,少々ダレました。
もしかしたら,この後とんでもない展開が??っていうような希望的観測もあり?
投稿元:
レビューを見る
閉ざされていた土井研究所の地下には、さらなる謎が待っていた。
練名が人物藤井苑子と本当に良く似ている。その人違いが、重要な鍵になっていた。
朽ち果てた遺体。密室の謎。
奇想天外なミステリがここに!
投稿元:
レビューを見る
超音波の研究所の続き。
地下にまつわるお話。
宇宙船事故と関係あり。
練無にそっくりな纐纈苑子が出てくる。
トリックは重力。
鍵はD51ナメクジという機関車
投稿元:
レビューを見る
今作も楽しく読ませていただいたので満足です。
「あれ?」と思わせる記述があちこちそちこちにあり、「四季」を読んでいなかったらば自分は何を感じて何を考えたのかなぁと思いました。
次回でVシリーズ終了、どんな終わり方をするのか楽しみです。
今作は何と言うか、予想外なものが絡んできたのには少々驚きました。
まぁ、でも、その予想外なものの出現も森氏の考えなどからすると突飛ではないのだろうなぁと思いました。
今作では場面転換での会話の切り上げ方が毎回ちょっとしたオチがあるようで(今までもそうだったのかもしれませんがより一層目立った感じがしました)、その切り上げ方が洒落てるなぁと思いました。
数々の愉快な会話の中でも森川と練無の会話が一番愉快でした。花瓶(笑)。
保呂草が最後のあたりでくすっと笑うシーンが印象に残りました。
投稿元:
レビューを見る
Vシリーズ。今までの作品の一部は伏線だったのか?それともアイデアに困って引っ張り出してきたのか(笑)直接的には「六人の超音波科学者」の続編となる。もう、推理じゃなく物語を楽しむという感じだなぁ。さて、この謎にどう落とし前を着けるかと・・やり過ぎでしょう、森さんらいしけど(^^;
このシリーズでは上位ランクじゃないかなぁ~
投稿元:
レビューを見る
「正しい形も、斜めから見られれば歪んだ形になります。放っておけば、人はいくらでも捩曲げる。基本的に人間って残酷なんです」
投稿元:
レビューを見る
Vシリーズ第九弾。
とうとう話は「宇宙」に行きました(^ ^;
誰だ、小ぢんまりしてるなんて言ったのは(^ ^;
再び第七弾に出てきた研究所を舞台に、
新たに発見された地下室の謎を巡るストーリー。
微妙にシリーズの最初から張られていた伏線が
ここにきて急浮上してきたり。
この作品だけ読んでも、もちろん楽しめるでしょうが、
シリーズを最初から読んできた人への「ご褒美」かな。
それでも、まだまだすっきりせずに放置されている
「ひっかかり」は山のように残っているが(^ ^;
保呂草探偵の...もはや「怪しい」ではないですな(^ ^;