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写真家「ハービー・山口」の自伝的エッセイ『女王陛下のロンドン』を読みました。
推理小説は好きだし、トリックが解けるのは愉しいんですが、、、
残虐な殺人シーン等を頭に浮かべていると精神的に疲れてくるんですよねぇ… ということで、元気が出そうな本が読みたくなり、本書を選択しました。
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この本は、きっと貴方の宝物になる
希望と不安を胸に秘め単身ロンドンに渡った青年は、夢を諦めず、写真家となった。
「山崎まさよし」、「福山雅治」、「ゆず」、「bird」から、「尾崎豊」、「寺山修司」……。
日頃見られぬ素顔と彼らとの出合いを、貴重なポートレイトとエッセイで綴ったセルフ・コラボレイション。
青春の原動力。
読むだけで、希望が沸いてきます。
≪著者からのコメント≫
僕の人生のすべてがつまっています
僕は写真家ですが、エッセイも書きます。
ロンドンに住んでいたパンク全盛の時代から、日本へ帰って来て以後の写真と日々感じたエッセイをまとめた本です。
僕が写真を撮る理由は心の風穴を埋めるためです。
僕は幼年時代体が弱く、体育に参加できず友だちもいなく教室の隅にポツンとしていました。
中学になってからひきこもりになり、その後の学生時代も虚無な毎日を過ごしていました。
自分の人生をやり直したい、そう思ってカメラを手にロンドンに渡りました。
寂しさと言う小さな風穴、それを埋めたくて人間の優しい写真を撮りたいと願ったのです。
不器用な僕の作品ですが、ぜひ御高覧下さい。
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大学卒業後に写真家になる夢と希望を持って単身ロンドンに渡った著書が、徐々に認められていくプロセスが描かれており、なんだか勇気付けられる作品でした。
諦めず夢を叶えようという気持ちを持ち続けることは大切だと思いましたね。
本書は以下の構成となっています。
■はじめに
■第1章 「クライム」
1973 LONDON BRIGHTON
1975 EUROPE
1981 TOKYO
1981 BOY GEORGE
1976 LONDON
1965 TOKYO
1985 TOKYO
■第2章 「ずっと探していた」
FUN & FREEDOM/布袋寅泰
DIVERSION/尾崎豊
ミシシッピ紀行/山崎まさよし
百八十度/山崎まさよし
天井桟敷/寺山修司
エスルケン
ライカM4/福山雅治
いくつかの旅/吉川晃司
十九歳の時/ゆず
手を振っていた夜/bird
二十一歳の無限大/19
パリの散歩道/ゲイリー・ムーア
まず君のこと/U2・ボーノ
ヒンクリー・ヒーローズ/ミッチ・ミッチェル
トランクに詰めた過去/ジョニー・ライドン
カルネ
■あとがき
お互いが無名な時代に「カルチャー・クラブ」の「ボーイ・ジョージ」と同居していたエピソードや、
海外の著名なミュージシャンとの交流等、個人的に興味のある人物との交流が描かれているのは愉しめたし、
日本のミュージシャン… 特にデビュー��もない頃の瑞々しい時代の交流は面白く読めました。
「寺山修司」から、
「君は、人々の何気ない表情を撮るのがうまいね。舞台演劇にない現実感がある…」
と評価された作品たち… なかなか良い雰囲気を持っていますね。