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紙の本
この小説がもとで作者は大手代理店をクビになったそうな
2002/09/03 05:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:snakehole - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説(小説なんだ,一応)の中身を説明するのはすごく難しい。アラスジを書くのは簡単だがね。……アメリカ資本の大手広告代理店で働く敏腕プランナー兼コピーライターの主人公が欺瞞に満ちた仕事に悩み,自分の子供を宿した恋人に去られ,ヨーグルトのCMでカンヌを獲り,人殺しで捕まる,ブチン……ここでテープは終わっている (笑) 。
でもいくら丹念にアラスジを追ってもこの本の面白さは伝わらない,白眉はストーリーではなく語り口にあるのだ。この本自体「この小説を発表することでクビになりたいと思っている主人公オクターヴが自分のiMacにリアルタイムに入力しているもの」という体裁を取っており,その上この書き手がコカイン中毒のジャンキーでインテリなのだ。文章はペダンティックかつ皮肉に満ち,韜晦と洒脱の間を空中ブランコのように揺れ動く。あっちに振れてはコカコーラをけとばし,こっちに寄ってはネスレの鼻面をひっぱたく,ついにはデンツーをコケにしマイクロソフトによる国家を予言しちゃう。ホールデン・コールフィールド(サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」の主人公)が歳食って現代フランスに蘇ったようなその文体は,内容のエグさにも関わらず,時に痛快ですらある。
訳者あとがきによれば作者のベグベデ本人,長く大手広告代理店ヤング&ルビカムに勤めながら小説を発表して来ており,ついでにこの小説がもとでめでたく(?)クビになったらしい。こんだけ「これはフィクションでんがな」という言い訳など最初から拒否して書けばさもありなん,とは思うけれども。
紙の本
サラリーマンに
2002/10/30 12:51
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投稿者:ボケチカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
サラリーマン社会
広告の恐ろしさがよく分かる本
簡単に言えばそういう内容だ
主人公自身もまぁ“俺は首になりたい!”といいつつも
自分からは辞めたりしない そこがさすがサラリーマンだ
このセリフ 今は不況なのでなかなか当てはまらないけれど
誰でもサラリーマンなら“辞めたい”と思ったことはあるだろう
“首になるために本を書く”という始まりだ
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