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「まほろ市シリーズ」の「冬」。あと「春」「夏」「秋」とそれぞれ違う作家が書いているのだけれど。未読。古本屋で探しているけど、なかなか見つからない。とは言え、独立した話なので読む分には支障なし。さて、犯人が最初から分かっていて、犯行が明らかになってしまうまでの過程を描くというタイプのミステリ。蜃気楼を使って、不可思議さを出そうとしたのだろうけど。ちょっと唐突というか、ワンアイディアで書きました、という感じかな。
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一人の男の破滅の物語。ラストで語られる真相には意外性があるが、そのためにストーリーに無理が生じると感じた。
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祥伝社から、新しいタイプの文庫本が出ました。「書き下ろし
400円文庫」!!ちょっと、表紙のカバーなんかがチープな
感じですが、文庫の値段がアホほど上がっている昨今、これは
嬉しいです!!祥伝社って、ちょっとエッチ系が多いような
イメージでしたが(^_^;)お株上がりました!!
で、この「まほろ市の殺人」は競作で、春夏秋冬をそれぞれ
違う作家が書いている。春は倉知淳、夏は我孫子武丸、秋は
麻耶雄嵩、そして冬が有栖川有栖。とりあえず、有栖川のみ
買ってみました。
・・私は、個人的に、「主人公が犯人」というのは辛いです!
良い人だろうが悪い人だろうが、主人公に感情移入してしまう
ので、主人公と一緒にひやひや、はらはらしてしまって、健康
上良くないわーと思ってしまいました・・。
関係ないですが、この本の著者近影、今までみた有栖川氏の
写真の中で、一番オトコマエに写ってました(^_^;)。
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有栖川さん♪ と思って、シリーズものと知りつつとりあえず冬から読んでみた。
ん〜。
なんか、可もなく不可もなくっていう感じですかね〜。
あまりにも設定があり得ないし、そもそも「三つ子」っていう時点で(主人公は三つ子という設定)ちょーっとひいちゃったりして。
まぁ、でも、企画モノだし、こういうモンなのかなー、とか。
「不思議な街」っていう設定は、ある程度生かせていると思うので、まぁいいでしょう。
でも、文庫以上のお値段では、買う気になれないですね。
「まほろ市の殺人 夏」の武丸さんのが気になる−。。。
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すみません、マジックミラーを読んだ直後だったせいかまたかよとか思ってしまいました。主人公の焦りとかおびえとかはかなり出てて良かったんですけどね…最後に悪い意味でがっかりしちゃいました。
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ミステリー中編。
主人公は、車で帰宅途中に、事故で死亡したと思われる男性を路上で発見。そして、男性の傍に大金が入ったバッグがあるのをみつけ、ネコババする。そのことで兄弟と諍いになった主人公は、自分の兄を殺してしまう。警察に嫌疑をかけられている気配も無く、しばらくは順風満帆にいくように見えたが、ある日を境に殺したはずの兄が、自分の前に現れるようになる。兄は死んだはずでは?幽霊?それとも・・・?
ん〜。おもしろいんだけど、トリックがいまいちかな〜。どんでん返しもなかったし。まっ、中編だからしかたないのかもね。
やっぱりミステリーは、最後にうっちゃりをくわないとスカッとしない。大どんでん返しがあるようなミステリーは、長編にしかありえないのかもね?
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全体的に霧がかかったような印象を受けました。でもコレぜーったい現実には有り得ないだろ!いや、有り得ても困るのだけど。何かいまいちすっきりしない感じの1冊だったなァ…中篇って難しそうだ。
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「まほろ市の殺人」の大トリは有栖川さんです。短いせいも有ってこんな感じなんだろうなあと。トリックはまさかまさか…と思いもしない方向に。逆にエンターテイメントと考えて楽しんで書かれたのかもと思ってしまいました。それにしても本当に●●がお好きだなこの先生は…と思いました
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幻想都市「真幌市」を舞台に4名の作家が競作している「まほろ市の殺人」。
ほかの季節は読んでいませんが、読んでいるとなにやらほかの季節もどんなものなのか少し気になりました。
「長すぎない短すぎない中編小説の愉しみ」と言うレーベルのようで、確かに長すぎず短すぎないほどよい長さと内容の物語だったのですが、同時に冗長さと物足りなさも感じました。
犯人目線で進む今作はいつもの追い詰める側とは違って、追い詰められる側の心理が蜃気楼と言う不確かな幻と理性の狭間でゆらゆらと揺れて混じり、物語が進むにつれて結末はどうなるのだろうかと言う気分になりました。
しかし、最後まで幻想なのか現実なのかどっちなのだろう(わくわく)と思わせてのあの結末…なんじゃそりゃあ!と思ってしまいました(笑)。
うまい具合に蜃気楼が非現実的な気分にさせてくれる短編小説でした。
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倒叙ものみたいな感じ。まあこういう話は、主人公が最後どうなるかだなんて分かりきった話だけど。
タイトルにもなっている、「蜃気楼に手を振ってはいけない」っていう迷信が雰囲気抜群。これってたぶん有栖川さんの創作だよねえ。だけどなんだかものすごく納得。
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「真幌はどうかしている」冬になると、真幌の海に蜃気楼が現われる。満彦は五歳の頃、美しかった母に連れられて初めて兄弟たちとそれを見た。蜃気楼に手を振ったら幻の町に連れて行かれる。だから手を振ってはいけない、と母に言われた。直後、こっそり手を振った長兄が事故死し、二十五年後の今、三千万円という金が残された兄弟の運命を翻弄する!
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三千万円の現金が、兄弟の運命を翻弄する!
読了日:2007.5.4
分 類:中編
ページ:148P
値 段:381円
発行日:2002年6月発行
出版社:祥伝社文庫
評 定:★★+
●作品データ●
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主人公:山岡 満彦
語り口:1人称
ジャンル:ミステリ
対 象:一般向け
雰囲気:やや暗い、スリル
結 末:解決
カバーデザイン:金台 康春(ランドリーグラフィックス)
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---【100字紹介】-------------------
冬になると海に謎の蜃気楼が現れる真幌市。
蜃気楼に手を振ると幻の町に連れて行かれるという言い伝え通り、
こっそり手を振った長兄は5歳で事故死した。
25年後、残された兄弟たちは強奪金の三千万円に翻弄される…
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中編です。表紙に「幻想都市の四季」書き下ろしとなっています。そして裏見返しには競作「幻想都市の四季」とも。どうやらこれ、4人の作家によって書かれた、春夏秋冬の名を冠せられた4作があるようです。
倉知 淳「まほろ市の殺人 春 無節操な死人」
我孫子武丸「まほろ市の殺人 夏 夏に散る花」
麻耶 雄嵩「まほろ市の殺人 秋 闇雲A子と憂鬱刑事」
有栖川有栖「まほろ市の殺人 冬 蜃気楼に手を振る」
以上、4作品ですね。
おお、なるほど、みんな同じ舞台を使って、別々の季節に起こる殺人事件を描くのですね。通りで…、本文中に何度も、「小さな地方都市なのに、最近やたらと奇妙な事件が多い」というような表現が出てくるわけです。本作はラストの冬だから、他の3作の事件が現実として起こった後、という設定だからそうなるわけですね。
その他にも競作ならではのところは…そうですね、細かい市内の設定があるところとか。都市の沿革や歴史も最後に書いてありますし(何と先史時代から記述あり)、冒頭に出てくる地図なんか、とっても笑えます。ミステリマニアのお遊びみたいな地名なんですもの!涙香町だの網州(もうす)だの舞乱島(ぶらんとう)だの、銭形屋百貨店に江戸川スーパー…、一番笑えたのは鮎川鉄道かな。鮎鉄、というのがもうありそうでいいですね。他にも色々ネタがあるようですが、残念ながら菜の花はあまり読み取れず。あなたは幾つ、見つけられる!?状態ですね(笑)。やあ、愉しい。
さて、中身ですけど。典型的な倒叙式。えっと、犯人視点ってやつですね。菜の花、こういうの苦手なんですよねー。だから評点が低い。ごめんなさい、完全な趣味の問題です。
幻想都市というだけあって、心情的な部分が焦点かも。主人公は別に元々悪人ではなく、どこにでもいそうな人なので、最初はもしかしたらほんの出来心、でも気付いたら引き返しようのない道へ…、というタイプですので、入念に完全犯罪を目論んだわけでは全然ない。だからトリックなども出てこないわけです。心理戦というか、正攻法での戦いというか。有栖川有栖にしては比較的珍しい形式かも。ああ、でも全然ないわけじゃないですよね。そう���う方向性の作品も。色々書ける作家さんですね。ミステリ基本ですけど。
唯一、トリックというか「実はね」な部分が非常に特殊な状況だったもので、それはそれで笑えますけど、笑えただけ、という気も、しなくはないですね。いや、いいんですけど!それはちょっと反則では!(笑)、って感じです。そんなわけで、好みからも外れているのもあいまって、ちょっと低めの評点になっています。
●菜の花の独断と偏見による評定●
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文章・描写 :★★★
展開・結末 :★★+
簡 潔 性 :★★+
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★+
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冬になると蜃気楼が現れる不思議な真幌の海。
母と一緒にその蜃気楼を見た、幼い三つ子の兄弟。
「蜃気楼に手を振ってはいけない。幻の町に連れて行かれる」という母の言葉に逆らって、こっそり手を振った長男は、その直、事故で亡くなった。
そして二十五年後、偶然通りかかった交通事故の現場で大金を手にしてしまった。
そして兄弟は……。
このパターン、ほらコロンボ系っていうヤツ?、苦手なんですよね。
いえ、つまらないっていうんじゃなくて、犯人に味方したくなってきちゃうんです。
バレないといいなあ、逃げ切れたらいいなあって。
悪いことしたんですから、そんなのダメなんですけどね(笑)。
最後まで、破綻せずにきちんと説明がつくストーリーではあるんですが、現実にそんなことがあったらホントに不思議。
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2010/05/31~2010/06/03
星4?
正直星3か4か迷う話。あ、良い意味で、ですよ。
まほろ市の殺人アンソロジー春夏秋冬が、ようやくこれで終わった。冬は、いままでにでてきたことにも少しずつ触れつつ、おもしろい展開をみせてくれた。
科学的にどうなのか、ということはおいといて、ある意味反則的なトリックだったと思う。
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犯人視点の話があまり好みじゃないのもあるのだろうけど、個人的にはイマイチでした。結末の展開も、理屈は分かるんだけど、あまり納得行かないなぁ。ちょっと反則気味に感じてしまいました。