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レガッタ 1 君といた永遠 (ヤングサンデーコミツクス) みんなのレビュー
コミック
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紙の本
著者が未経験者だから描けた無茶な設定と読むべきか、それらを踏まえた上で、主人公は「バケモノ」なのだと感心して読むべきか。
2006/06/05 01:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アルテミス - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルのレガッタとはボートレースのこと。つまり、本書はボートマンガである。
20年以上も前、高校時代に部活でボートをやっていたというだけの私でも、この著者はボート経験者ではない、というのは読めば分かる。
しかし、日本でボート競技は一般にはなじみがなく、普通はテレビで見たことがある、という程度。それも、競技会の中継などではなく、映画やドラマのワンシーンぐらいであるのがおおかただろう。
こういうマイナー競技を題材に使ったスポーツマンガというのは競技の解説から始めなければならないので、未経験者にわかりやすく説明しつつストーリーを運ぶには、未経験の著者の方がいいかもしれない。無論、事前に充分な取材が必要ではあるが。
実際、著者は非常に熱心に取材しているといえる。
細かいツッコミどころはたくさんあるものの、戸田の風景などは現実にあるものほぼそのままで、懐かしさに涙が出るほどだ。
とはいえ。
140ページでキャプテンに言わせているように、
「一年も休んでてたった一か月でレースなんて……フォーム固めるのがやっと……それ以前に2000mなんて持つはずがないです……」
というのがボート経験者の常識というもの。それを、ボートではなくても何らかの形で筋力体力を維持していた、という設定もなしに「一週間でいいです」とは。
ボートを漕ぐ動作というのは斜め懸垂と腹筋運動と背筋運動、ヒンズースクワットをいっぺんにやるようなものである。しかも無酸素運動でありながら持久力が必要という、体力勝負のところがあるスポーツである。いくらなんでも無茶である。
(あ、こんなこと書いたらボートをやってみたいという人がいなくなっちゃうかしらん。そのしんどさを忘れさせるほどの爽快さもあるんですよ〜。)
著者が未経験者だから描けた無茶な設定と読むべきか、それらを踏まえた上で、主人公は「バケモノ」なのだと感心して読むべきか。
まあ、後者だと解釈して読むのが楽しいし、正しいのだろうねぇ。
なお、この作品は今夏テレビドラマ化されるそうである。
主演俳優がバケモノになれるかどうかが、ドラマの成否を決めるだろう。がんばって欲しいものである。
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