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紙の本
愛憎劇
2002/06/25 22:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:瑠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大ヒット作品「ベルサイユのばら」を生み出した池田理代子氏の作品だけあって、絵もきれいで、一コマ一コマの画面が壮麗だ。
血の繋がりを持っているからこそ、「れい」という少女は生きる気力もプライドもすて、愛情と憎しみの混ざり合った複雑な激情を実姉に対して向ける。
しかし実姉のほうは、「れい」を異母姉妹だと認識しており、彼女を侮蔑と不可解なまでに卑屈な愛情で包む。
見ていて痛々しいほどの愛憎劇が、美しく爽やかな学園生活の中で演じられてゆく。
実は、主人公は「れい」ではなく、その実姉でもなく、この学園に高等部から入学してきた少女なのだが、彼女は特徴がない上に存在感が感じられず、物語にあまり介入してこない。
主人公がキャラクターとして確立していないのが残念だが、それを補うに足るだけの魅力が、この作品にはある。
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