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紙の本
この夏のインデックスに
2002/07/28 23:58
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投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【帯紹介】
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16歳。夏。
友達。自分。好きな人。ちいさなことで心が破裂しそうな毎日——。
*ファンタジー小説の第一人者*
深沢美潮が描く青春ストーリー
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【オススメ】
さわやかなタイトルと、目を引く表紙、そしてあの『フォーチュン・クエスト』の深沢氏の手がけた青春小説ということで、手に取りました。
どちらかというと私は、熟す前に言いたいことを口にしていらぬ誤解を招く性格なので、「言いたいことがなかなか口にできない」経験がありません。そのため、主人公の千里の抱える問題や、それを解決するための葛藤は、「剣と魔法の世界」の出来事以上に遠い世界のものでした。だからこそ、私にとって本書は実に貴重な一冊になりました。自分の人生とは重ならない、「もう一つの人生」を体験する、小説の魅力を味わえたのですから。
千里の物語に伴走することで、「言いたいことがなかなか口にできない」子にとって、言うべき事をきちんと口にすることが、どれほど勇気のいることなのかが、おぼろげながら見えた気がします。
この物語を読み終えた今、——本書とは13歳〜16歳頃に(もちろん、18歳では駄目ということではありませんが)出会いたかった——と、一抹の寂しさを感じています。その時期に手にしていれば、「あの夏休みは、『summerschooldays』を読んだ年だから、2002年」といった形で、この夏のインデックスになるほど、強い影響を受けたでしょうから。
その年頃の方に是非お勧めの一冊。「もうひとつの夏休み」をお試しあれ。
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