投稿元:
レビューを見る
科学技術や情報革命によって、人間の意識の拡張と芸術の概念の変容がおこっています。そして、なにより、アートには「感性」が重要となります。「感性」は精神性や情緒性、それに創造的精神を生み出す代え難い源泉。デジタル化が進む中、アナログ的存在である我々は、より「感性」を磨く不断の努力を緩めてはなりません。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
メディアと芸術は、深いかかわりをもちながら発展してきた。
十五世紀の印刷技術や十九世紀の写真・映像技術の出現は、当時の芸術に大きな影響を与えた。
そして今日のデジタル技術の発達は芸術表現に革新的な変化をもたらし、六〇年代のコンピュータ・アートから、現代のインタラクティブで人間の五感を拡張するアートまで、新たな美のスタイルを生み続けている。
また、かつての古典の名作も現代のデジタル処理によって、メディア・アートに進化しつつある。
こうした現象は人間の感性にどのような影響を与えていくのか、私たちは今日のデジタル化社会にアートをどう捉えていくのか。
さまざまな視座から論じる。
[ 目次 ]
序 芸術とメディアの新しい波
第1章 IT革命は産業革命を超えた(メディアと文化の変容;活字とポスター文化 ほか)
第2章 デジタル・メディアとメディア・アート(映像メディアと二〇世紀芸術;テクノロジーと視覚表現の拡大 ほか)
第3章 二一世紀のメディアと芸術文化の行方(メディアの進化と文化の変容;デジタル・メディアと芸術新時代 ほか)
第4章 デジタル・メディアと感性(メディアと感性;メディアの進化と意識の拡張 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
アナログ時代の芸術性とデジタル時代の芸術性を比較して捉えており、三井氏ね3つの疑問から出発します。
アナログにあってデジタルにないもの、それは五感を刺激する芸術性なんだそうです。
アナログにあった五感を刺激する作品を忘れてはいけません。しかしデジタルという荒波が押し寄せてくるのも事実。
私達はより五感を鋭くし大量の情報から真の情報(芸術)を拾う感性を磨かなくてはなりません。
本書は分かりやすく理解もできる範囲内です。
是非読んでみてはいかがでしょう。