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紙の本
読んで面白い実用辞典
2003/12/06 23:18
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ものすごく下世話にいえば、「辞書にない訳語の辞典」ということになります。
——ただし、例えば「go」を引いて「金を出す」という訳語が載っていたのでは、単なる俗語辞典でしかない。「go」の基本的な意味はあくまで「行く」なのだけれど、日本語で表現する場合、文脈によっては「行く」よりふさわしい表現があるのではないか、そういった訳語をまとめたのがこの本(辞書)です。
「表現」辞典という名にはそういう意味が込められています。さらに、「表現」訳語だけではなく、なぜそういう表現になるのかという説明も書かれてあるので、読者はおのずと、その単語の本質的意味と日本語のニュアンスを知ることになります。翻って日本語の表現力も磨かれること間違いなし。辞書としてではなく、読み物として読むだけでも充分に面白いし、充分にためになります。
さて例にあげた「go」の「表現」訳ですが、著者は「転ぶ」と訳しています。初め読んだときは誤植か誤記じゃないかと驚いたものですが、説明を読むと、なるほど「転ぶ」としか訳しようがありません。
「例えば Which way will it go? という文で it がボールなどの物体ではなく状況などの抽象体を意味している場合である。」と述べられています。つまり「どっちに転ぶか?」と訳せるわけです。
こうした訳語と説明が800ページ分。翻訳に携わっている方はもちろん、英語を勉強している方、あるいは少しでも言葉に興味のある方なら、読んで損はしない辞典だと思います。
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