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ホントに羨ましい。こうやって死ねたら。おもしろい死に方や、すごい死に方。全部ホントにあった体験談だからすごい。人ってすごいね。。死ぬのが怖い佑香のような人はぜひ読んでみて下さい。
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文藝春秋で募集された一般投稿を集めた著。「人がこう生きてこう死にました」という話以上に惹きつけられる物語というのは無いと思う。自らの生き方を考える事は死に方を考えるという事でもある。心揺さぶられる話が多くあり、読んでとても良かったと思う。
一番好きな話。鬼門の方に枕を向けて部屋に斜めに布団を敷き、毎晩あの世との往復旅行を報告するおじいちゃん。「どうやって帰って来たの」との問いに「多めに見てもろてるんや」と言い、娘に早く通夜の支度をしろと言う。最後の言葉は「えらいこっちゃ、キーをなくしてしもた。もう帰ってこれへん」
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歴史上の人物や偉人ではなく、自分と変わらない普通の人々のいろんな死について紹介された本。寿命をまっとうし、穏やかに死んでいく人の中には、今日、自分が死ぬということをはっきり認識している人が多いことに驚いた。やっぱり病院で無理やり生きながらえてから死を迎えるより、自分の家で安らかに死ねるのは理想的だと感じた。病気の時には延命でなく痛みをとって欲しいとは思うが・・・。
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電車の待ち時間にちょっと手に取った本で、五木寛之が書いた内容でもないですが、読んだとたん電車の中で号泣しました。
死に際にどう思われていたか。
人の価値はその時に決まるのかもしれません。
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「月刊文藝春秋」で読者から「身近な人の死」をめぐる文章の募集を行った結果、多数の原稿が寄せられた。本書は、その中から選ばれた40編を集たもの
時代は少し古いが、市井の様々な人々の「死」への向かい方が生々しく表されている。
主婦、老人ホームの住人、菓子職人、在日韓国人、船長、書道家、医者、大学助教授、火葬場のアルバイト、訪問看婦・・・あらゆる立場の一般の人々が「死」と対峙する際に抱く素朴な感情が集められている。
「立派な死にかた」だけでなく、「滑稽な死にかた」、「さびしい死にかた」、「どこか間の抜けた死にかた」、「あっけない死にかた」もある。
全体を通して、「死」に直面しても泰然としている人が多かった。自分に置き換えた場合、そんな風になれるかどうか自信はないが、「死」を考えるきっかけになり、「皆、仲間なんだ」という連帯感で楽になったような気がした。
本文中にあるビフテキを食べた後、眠るが如く死ぬなどといった「うらやましい死にかた」は無理としても、誰かに大事にされて死ねるよう、生きている間に功徳を積まなければとあらためて思った。