- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
世界戦争犯罪事典 みんなのレビュー
- 秦 郁彦 (監修), 佐瀬 昌盛 (監修), 常石 敬一 (監修)
- 税込価格:19,800円(180pt)
- 出版社:文芸春秋
- 発売日:2002/08/08
- 発送可能日:購入できません
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
紙の本
いまなお愚劣な戦争を繰り返す馬鹿人類の愚かさを抉った事典
2002/10/01 15:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安原顕 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、個人でも座右に置きたいが、図書館必須の一冊だろう。「目次」は、 第一部「アジア・太平洋・米大陸」(一八九三年〜一九四一年期、四一年〜四五年[太平洋戦争期]、四五年〜〇二年期) 第二部「ヨーロッパ・中近東・アフリカ」(一八九九年〜一九三九年期、三九年〜四五年[第二次大戦期 一般事項、同個別事項]、四五年〜〇二年期) 第三部 参考項目から成るが、ここでは、一番最後にある「パレスチナ人の反イスラエル闘争」の一部を紹介しておこう。
パレスチナ人住民による反イスラエル抵抗闘争(民衆蜂起)の第一次(一九八七〜九三)は投石が主だった。この六年間で一四〇〇人以上が殺され、一〇〇〇人以上のパレスチナ人が仲間割れで犠牲になった。〇〇年九月から始まった第二次抵抗闘争は、イスラエル軍が、パレスチナ人の自爆テロに近代兵器で報復する形態となり、〇二年三月までに一五〇〇人(内パレスチナ人一二〇〇人)の死者を出し、いまなお進行中である。この背景には長い民族的、宗教的対立、ユダヤ人(ユダヤ教)対パレスチナ人(イスラム教)、さらには西欧世界対アラブ世界の政治文化も絡み、解決をより困難なものにしている。
ユダヤ民族は二〇〇〇年前に亡国の民になるが、一九四八年、彼らの聖地イスラエル国(首都はエルサレム)が誕生する。しかし、ユダヤ人に敵意を抱く周辺のアラブ諸国がこの建国を阻止すべく包囲攻撃をしたため、パレスチナ国家は成立せず、多数のパレスチナ難民が生まれた。その後イスラエルは米国らの支援を受け、第一次〜第四次中東戦争も巧みに切り抜け、占領地区(ヨルダン川西岸地区、ガザ、ゴラン高原など)も拡大した。その間パレスチナ人は難民として周辺のアラブ諸国に流出、イスラエルに残留した同胞とともに「パレスチナ解放機構」(PLO)を組織、独立国家を目指す武装抵抗運動へと走った。九九年秋から〇二年五月までの自爆テロは約六〇件、死者は二二〇人(内、九回はバスが標的)である。
イスラエルは取締りのため境界線を延長、探知装置付き、一一五キロのフェンスの構築を〇二年六月から開始した。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |