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上巻まではまだよかった。ストリーや設定が新鮮で。
でも下巻まで出すのが必要だったのかは疑問に思う。ストーリーの進みがあまりにスローで、だんだん退屈していった。そういう部分を省いて1巻で終わらせた方がよかったのではないかと思う。
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村上春樹という作家を、初めて意識させられた作品です。
短編じゃ、彼の魅力は理解しきれていなかった、ということです。
するする脱がされていくような気分になる作品です。
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ナカタさん好きだな。
なんか世の中悪い人ばっかりじゃないよ
ねー
なんて思わされた。
世界観が完成されてる。
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19章…大島さんが好きです。やっと村上春樹氏に魅力を感じた感じ。深すぎて疲れて流し読みしてしまうところもあったけど…続きが気になります。
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文章は平易で、しかも、所々に印象深い言葉がある。内容も理解しきれるわけではないが、少なくとも村上春樹という人独特の世界観というかトーンのようなものは伝わってくる。
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正直そんなに好きな作品ではないかも。
今までとは違い少年が主人公だが今までの主人公に通じるタイプ。
それがやはりしっくり来なかった。
あまりにも大人すぎる彼をきちんとつかんで読めなかったきがするから。
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最後まで、どういう展開になっていくのかわからなくて、どんどん読み進めていった。今までの本とは一味違ったもので、良かった。
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とってもミステリアスなストーリー展開で飽きることはなかったけど、普通なら読み進めていくうちに謎が解けてくところが、むしろどんどん謎が深まるっていうか、村上春樹の妄想の世界へ突入していくためどんどん難解へ‥。
決して読んでスッキリする内容じゃない。
スプートニクといい、村上春樹はどれもこんな感じなのかなぁ?
でも、頭に余裕があるときに読むと、深く色々なことを考えさせられるので面白いと思います。
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ノルウエィの森以後、久しぶりに著者の本を読んだ。カフカというと、以前よくカフカ的、即ち時間・軸のずれ、シュール、不可思議な、、、の代名詞として使っていた。そんな感じの小説。佐伯さんが今でも、こころに残っている。それと、ナカタさんのほうじ茶も(笑)。
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春樹さんファンになるきっかけの一冊。とてものめりこんで読みました。メタファー。そうメタファー。カーネル・サンダースが印象的。
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ゆらゆら帝国の3×3×3とリンクしているような気がすると言ううわさを聞いて読んでみた。ホントそんなきがした。
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春樹ワールドにハマれる人にはオススメ。いつものようにちょっとわけわかんないところが良いです。香川にいきたい。
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上巻は少年の家出物語みたいで面白いです。下巻に行くにつれ、だんだん精神世界の話になっていくのですが…大島さんが良いキャラクターです。
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やっと上巻読了。普段村上春樹の熱心な読者でもない人間の繰言として読んで下さいと言い訳をしたところで以下ずらずらと感想。前半、特に知り合って間もない女性が「頼んでもいないのに」主人公の少年の性処理を手伝ってくれるくだりには「またかよ」とうんざりしたけれど、後半は割に面白く読めました。主人公よりは老人の「ナカタさん」の登場する部分の方がまだ素直に読めたので。だから上巻を読んでひとまず感じたのは、この少年を主人公として行動させるには800ページ超の長編は分不相応だったのでは?という疑問がせりあがってきたという事。下巻は恐らく『オイディプス王』の筋書きをなぞったようなストーリー展開というかモチーフが頻出する事と予測されるので、それらをなぞり終わった最後の最後に主人公がどのような着地の仕方をするのかに期待を寄せたいところです。
どうでもいい事から突っ込むとすると、私は村上春樹作品に書かれる少年・青年の性欲というものに、いつも何となく気持が悪いというかもにょるものをむずむずと感じ続けてきたのだけど、上に触れたように上巻にもそういうシーンが登場するわけで。これだけ複数の作品にわたって執拗に書かれると、作者本人の幻想やファンタジーを投影しているのかなと私などは下世話な推測をしてしまいげっとなる。
ところで今作品の主人公は「コンビニエンス・ストア」「レイディオヘッド」(英語圏ではこちらが正式な発音らしいが)「ディジタル・ウォッチ」などという勿体廻った言い回しをする者として設定されているのだけど、他の登場人物は(これが意図的な書き分けかはわからないが)普通に「コンビニ」と言っているわけで、この少年には手垢のついた俗称はふさわしくないとの判断が作者によって下されたのでは?とそれらの単語から私は仮定してみた。で、冒頭に書いたくだりや少年が自らの欲求に思いを巡らせる場面などについても同じ流れで考えるとすると、清潔で聡明な、自らの欲求に対しても聡明で思想的な注釈をつけずにはおれない少年は、俗人の動物的な欲望とは一線を画した、何か特別なものとして自らの欲求を異化したいような心の動きがあるのでは?と思えてならないのです。大体、何においても清潔で思索的・理知的に対処する事のできる少年(しかもたった15歳の)なんてものはファンタジーや腐女子と呼ばれる人達の理想の中にしかいないよ。そんな風に、村上春樹がたびたび書く性欲というものは、整って見せているだけにいびつで無理がある。
ああ、くだらない事ばっかり書いてしまった。「二度と戻らない旅に出た。」だなんていう気取りがしっくりきている分には15歳という年齢の設定は悪くは無いけど、他の部分で(上に書いた問題もそうだけど)その年齢に不自然さを感じる事がしばしば。つまり好みのモチーフをこれでもかと手当たり次第に鍋につっこんだ結果、成功製のない不味いごった煮のようなものが出来上がってしまった感がある。作者自身の心的世界にとって心地よいという前提ありきで全てのキーワード・記号・モチーフが選び取られ羅列された、というイメージが上巻に関してはある。これが受けたというのはわからなくはない。徹頭徹尾記号的な世界では自分を真の意味で脅か���ものも、手軽なカテゴライズの効かない(自分では管理できない)まったくの異者もあらわれないだろうから。でもそういう異者に溢れているのが現実世界であるわけで、この小説に癒しを覚えた人達はそこから逃避したい人達だったのかもしれない。
あと、主人公が初対面の好ましい女性を「自分の本当の母(姉)であったら良かったのに、いや、彼らが僕の母(姉)であってはならないという理由はどこにもない」と思いを巡らす場面が出てくるたびにハアー?と呆れに近いものを感じたんですが。少年は幼い頃に母や姉と別れているので、「理論的に言うなら、ほんの少しは可能性がある」などと言うのには目を瞑らんでもないけど、実際にはそれは少年の甘ったるい想像でしかないわけで…何だろうこういう言い回し。思い出のない少年の寂しさから来る、単なる無邪気な思慕というのとはまた違う。あくまでメタファーとしてならアリだけど、何だかひたすらもにょってしまいます。
何だろう…互いが全くの他者ではなく深層心理においてシンクロしてると言いたいのかな。他にもツッコミどころはあるけれどともかくは下巻に移ります。でもまあ、多くの人が何かしら言及せずにはおれないものをもつ小説って、それだけで存在意義がある気もします。
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初めて読んだ、村上春樹の本。
人生は、小さなことでも一生懸命に生きることが大事って思った。読みやすいんだけど、内容はかなり深いし難解。何度でも読みたい。