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コーヒー1つでこんなに時代も世界も旅できるなんて! なーんておもしろいんだ。あらゆるところにコーヒーの影あり。この場合はシミ?(笑) 実にこの新書につまっているのは、コーヒーを追いかけながらコーヒーだけじゃない、すてきな歴史のかけらなんでございます。
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これ一冊で西洋に於けるコーヒー史を概観できます。
子供のころはなんでこんな苦いものが広く飲まれているのか不思議でなりませんでしたが、その起源を知ってなるほどと思いました。惜しむらくはファシズムとコーヒーのあたりで、「世界史が廻る中に、コーヒーもあった」程度になってしまっているところでしょうか。
でも全体としてはとても読みやすく、面白い本でした。これからはコーヒーを飲むたびに、かつてコーヒーに蹂躙された国の人々の生活に思いを馳せることになりそうです。
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本当に世界史の本でした。まるで高校時代の世界史の先生の話を聞いているかのようでした。
コーヒーを飲むのは好きだけど,歴史的にも政治的にもいろいろあったのね,コーヒーって。
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物を中心にしてみた世界史というのをちゃんと読んだのがこれがはじめてで、本当に興味深かった。目からうろこ
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4121010957 234p 1998・5・25 10版
コーヒーを見ることで世界史が見える・・・そんな内容。
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コーヒーの普及・発展(?)を中心に据えて見る世界史の本。
うんちく好きのコーヒー党には面白い本です。
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コーヒーとヨーロッパの歴史の関係がすごくおもしろい
キリスト教や革命、プランテーションと黒人奴隷制度などもっと詳しくなりたいな
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コーヒー好きだがコーヒーについては何も知らない私。学生時代の恩師から、最近授業のテキストに使ったとの話を聞き、読んでみることに。
この本の概要はコーヒーの普及を通して世界史の展開をみるというもの。それにしてもコーヒーと世界史的出来事には図ったかのような一致が!現代文明はヨーロッパ社会によってつくられたものだと思うのが、我々の通説。しかし、もう一歩ふみこめば、中東という存在がそのバックボーンにあることも常識。そして、コーヒーとは、その中東からもたらされ、ヨーロッパを啓蒙した媚薬だったのだ~というのが、この本を読むとよくわかる。
中東は「千夜一夜物語」が象徴するように夜の文化。もっと言えば、真夜中、深夜の文化。そして夜には神秘が巣くう・・・
イスラム神秘主義者たちは、夜の深みにひかれ、眠らない方法を考える。そこへ登場したのがコーヒー。これにより、人は眠らなくなる。眠らない文化。そう、現代社会と同じではないか。
そしてコーヒーは人を醒ます。覚醒。つまりは啓蒙。そう、目覚めの液体だったのだ。
ヨーロッパにもちこまれたコーヒーは、まずイギリスのコーヒーハウスで、郵便制度、保険、株式市場、ジャーナリズムの原型が生まれ、フランスではカフェで自由・平等・博愛の思想が生まれた。そしてドイツでは・・・
コーヒーと甘いお菓子の結合が生まれた・・・
というと、なんか甘ったるい感じだけど、ドイツのカフェ文化は軍人や官僚とともに発展。フランスのような流浪の民が階級を超えて文士にのしあがる場ではなかったというのが、もうすごい目から鱗。
そしてなぜか筆者の筆もドイツについて書くときは、自虐的、自嘲的。そう、この感じ。ドイツってそういう国だと思う。なんか抜けきらない感じ。体制にくみすことができれば、そんな”いけてなさ”を省みることなく、そのまま盲目的に従えばいい。だけど、そこにくみせない人たちは、そうした何とも言えないモヤモヤ感を処理するために、自分を笑うしかない。そしてそんな自分について考えるしかない。
ドイツにはまる人って、このいけてなさ、このダサさにコミットするんだと思う。私を含め。
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世界商品シリーズ、今回はコーヒーです。
ザムザムの黒い水、知性のリキュールと呼ばれるコーヒーですが、
この手の世界商品って(紅茶・たばこ・砂糖・綿など)
プランテーションとか奴隷貿易を抜きにはあり得ないよなーと、
しみじみ思いつつ読みました。勉強になったです。
2010/3/1読了
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歴史・文化の変遷の裏にコーヒーあり。コーヒーを中心として、世の中がどのように動いてきたのかを細かく伝えてくれる。たった一杯のコーヒーに秘められる大いなる魅力と人間の営みが語られており、歴史の裏側を読み解く喜びが得られる一冊。
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自分では決して選ばないジャンル。笑
貸してもらったのでその日のうちに読みました。
もはや万国共通の嗜好品であるコーヒー。
歴史の変動にはこれが一役買っているのですよ、と、モノから世界史を読み解くシリーズです。
なるほどね〜、と読み進めていたのですが、どうやら史実とは異なる記載も多いようで。
それでは高評価はできません。
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コーヒーの起源、世界への広まり方、戦争、植民地と今に至るまでをまとめたノンフィクション歴史。コーヒーはひとまとめにすると嗜好品になるだろうけど、単純なぜいたく品ではなく、まだ400年ほどの歴史しかないのに人の精神に深く根づいている不思議な飲み物ですね。近代のフードシステムに関する記述はないけど、生産者と消費者をいかに短くつなげるかが課題になるでしょう。
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[ 内容 ]
東アフリカ原産の豆を原料とし、イスラームの宗教的観念を背景に誕生したコーヒーは、近東にコーヒーの家を作り出す。
ロンドンに渡りコーヒー・ハウスとなって近代市民社会の諸制度を準備し、パリではフランス革命に立ち合あい、「自由・平等・博愛」を謳い上げる。
その一方、植民地での搾取と人種差別にかかわり、のちにドイツで市民社会の鬼っ子ファシズムを生むに至る。
コーヒーという商品の歴史を、現代文明のひとつの寓話として叙述する。
[ 目次 ]
第1章 スーフィズムのコーヒー
第2章 コーヒー文明の発生的性格
第3章 コーヒー・ハウスと市民社会
第4章 黒い革命
第5章 ナポレオンと大陸封鎖
第6章 ドイツ東アフリカ植民地
第7章 現代文化とコーヒー
終章 黒い洪水
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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『スターバックス再生物語』を読んだ経験と、リオの喧騒から逃げるようにロンドンのパブでビールを楽しんでいた、偉大なコーヒーテイスターと出会った経験とがリンクして、コーヒーについて学んでみようと思ったことから、手にとった一冊。
<概要>
コーヒーが社会にどのような影響を与え、またどのような役割を果たしていたのかを、紀元前から近代に至るまでの時間軸と、消費地ヨーロッパや生産国地域それぞれの文化的・地理的な横軸で比較し、その流れを分析したもの。
<感想>
1 元々カフワ(一種の興奮作用を有する物)としてその存在価値を見出され、特にスーフィー達の祈りの阻害となる睡魔を払うものとして利用されていた。このような出自であるコーヒーが、時代背景とお国柄によって、その価値を再構築していき、単なる一つのコモディティとしてだけではなく社会を動かす一因となっていく。例えば、フランスでは国民の政治的関心を高め革命にまでつながるサロンの発生
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タイトルから推測できますが「珈琲」という物が如何にして世界の歴史(主に欧州)に影響を与えてきたのか?を主題とし、歴史的なアプローチから関係を辿っていく。といった内容になっています。 珈琲自身の発祥は勿論の事、欧州での珈琲定着の速度を爆発的に促したコーヒー・ハウスについての解説もあり、珈琲が好きな世界史好きには自信を持って勧められる1冊だと自分は思います。