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▼有史前、九州南部を形成した超巨大火山が現代に復活した。未曾有の危機に瀕したとき、現地のひとびとは?そして政治の中枢は?▼火山小説の最高峰。日本火山学界にも認められ、小説名を冠したシンポジウムまで開かれる有様。▼火山噴火のメカニズムから噴火災害の規模、果ては大災害時の政治力学と危機管理まで。様々な資料と洞察に裏打ちされたシミュレーションは、『日本沈没』を髣髴させます。▼読後、自分の備蓄物資と非難経路を思い起こすこと請け合いです。
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この小説をきっかけに、「死都日本シンポジウム」まで開かれたほど、反響の大きかった石黒氏の処女作。学者、役人、マスコミ、一般市民、そして作者が一堂に会して、熱い討論が行われました。
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文庫化が待てなかった・・・・
単純におもしろい。地学の知識があるとなお面白い。書かれている再生案、今後の日本でも使えるんじゃないかなと思う。
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天災びっくり小説。数百万人の死者やスウィングバイで加速して超高速で飛来する衛星徹甲弾、「神の手作戦」(ネーミングが絶妙!)など、グッと来るガジェット満載です。文章や物語の運びには特筆するものは特に感じられませんが、最終場面の展開で目からウロコが落ちました、素晴らしいです。この爽快感はティム・バートンの『マーズアタック』といったところか。(最新作『震災列島』は、この意味で残念。。。)
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半の火山に関する薀蓄が長すぎるとか、(被害の規模を伝えるためには仕方ないとは言え)視点が目まぐるしく切り替わるので、分かり難い&各章が短くて物足りなさを感じるとか、張られた伏線が回収されてないとか、ちょっと政治色が強くないですか、とか思うのですが。まぁ、そんなことは良いや。見所はやはり菅原首相とハミルトン米国大統領の駆け引きにあるわけで。火山によるハザード小説だと思ってたら、実は経済小説だったみたいな。この手の話は最後は「破滅と再生」という方向になるのでしょうが。こんな再生の仕方はそれはそれで。
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著者の第一弾ノベルズです。火山、地形、地図大好き人間としては、待ってましたと掛け声をかけたくなる小説です。
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著:石黒耀
久しぶりの写真つき。
だってせっかく2300円もだして買ったのですもの。
久しぶりにスペクタクルな小説を読んだ。
なにせ陰陽師は水戸黄門的なものだったし。
さらにサイエンスで味付けをしているところがにくい。
地震、火山といった日本という国が持つ
自然の豊かさ、恐ろしさをあらためて考えるきっかけになったと思う。
火山に関するところも面白そうだったし、
古事記における神話と火山のつながりも面白かった。
ともに他の本にて掘り進めてみようと思う。
それにしても最期は東南海地震に富士山噴火という
なんだかちょっとはちゃめちゃな上、
どさくさにまぎれて世界における形勢を逆転させるという結末。
ちょっとあっさりしすぎていた感じもする。
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霧島火山が数万年に一度の規模での破局的噴火を起こしたらどうなるか…ということをシミュレーションしている。エンターテイメントとしても非常に面白い。
火山に対する認識を全く新たにしてくれる本。
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想像を絶する災害を想像し、それを臨場感たっぷりに描写してみせてくれる。またその想像力は火山学者を唸らせる正確な知識に裏打ちされている。
ストーリー展開もスピーディで読みはじめたら止まらない。
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第26回メフィスト賞受賞作です。読んだことがある人なら「日本沈没」を思い出すだろうこの作品。しかし、あの名作「日本沈没」より僕はこの作品の方が好きです。とにかく、まだ読んでいない人にはオススメしたいですね。
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コレは驚きました。地元の地理はもちろん、火山学や地震学の常識にしっかり則ってストーリーが展開されているのですから。
確かにこの地方は、5000年に一度という頻度で大火砕流に覆われる地域―
ないことではないということを実感させられます。
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死都日本について!
文庫化されているかどうか知らないのですが(そして調べてもない…)、微妙に分厚いかもしれない本で読み応えはあると思うのですよー。ただ、普段活字(今は活字って言わないですが)を読みなれてないとつらいボリュームかも。
「本書を読まずして、我らが大地に無自覚に佇むことなかれ…。」
確か、これが本書が刊行されたときの帯だったと思うのです、日本沈没以来のクライシスノベルとか言われてね。日本沈没は確か日本で始めてミリオンセラーになったSFだと言われたと思うのですが確かに科学的根拠に基づいて「起こりえるかもしれない未来」を描き出すのがSFのひとつの特徴なら、日本沈没も死都日本もSFかもしれないですよね。
話がずれましたが、帯格好いいと思うのです、そして内容を的確に表しているとも。世界有数の火山国日本で何が起こりえるか、それを想定して被災を描き出した小説としては本当に良い出来だと思います。ラストには(言及しません)不満のある方もいるようですが、この本の魅力はラストではないような気もする以上、その点については、私は触れません。本当は災害に大団円はありえないと思うけれど、小説には大団円が必要であると思うからでもあります。
内容を書かずして良くこれだけ語れるなという感じですが、死都日本は「火山災害を想定した災害小説」です。ジャンルとしては一応ですね。
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石黒さんは、ほかにも災害モノを執筆されていますが、どれもこの作品を全く超えることが出来ていません。逆に言えば、それだけこの作品が良くできていたかということ。
凄い迫力ですよ。まさに自分がこの未曾有の災害のさなかにいるような錯覚すら覚えさせるくらいの力があります。
コレを読むと、日々自分が漠然と感じている関東大震災の恐怖なんて大したことはないとすら思えてきます。お勧めです。
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霧島火山帯の巨大カルデラ火山群に興味を持ったという医師でもある著者。
宮崎県沖を震源とするマグニチュード7.2の地震を想定した作品。
地震の怖さを改めて思った。
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専門用語の羅列が辛い・・・。もともと興味のある人なら楽しんで読めるかなと思いますが、私には向きませんでした。