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ラファティの作品を読むと、変わり者と世間とのコミュニケーションギャップを描いたものが多いように思う。本作は異星人と思われる主人公たちの冒険を描いているが、異星人と地球人とのコミュニケーションギャップは、そのまま前述したことに当てはまらないだろうか。ラファティの作品はすべて本当のことしか書いていないのだとか。とするとますますそうとしか考えられない。最後の会話もそんな感じ。
変わり者に勇気を与える小説。
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ラファティおじさんの短編集。楽しみだ。とにかく、九百人のお祖母さん、つぎの岩につづくの二作しか読んでいない。あまり好みではない作家さんだ。
して今回もダメだった。ここのところ読み手が悪いのだろうが、どれも乗り切れずに流している。流れを変えないといけない。
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見た目はホブゴブリン(沼地に出現する悪鬼)のプーカ族の家族が、ダッサイ地球にやってきた話。地球アレルギーで親達は衰退してきたが、ここで産まれた子供達は元気。あとがきを読むと、アイルランド人でありながらアメリカアイオワで産まれた自分と家族を投影したとしか思えない。となると、物語そのものよりも作家本人にむくむく興味がわいてきて、他の作品はよ!という感じになる。話はねー、雰囲気はわちゃわちゃしてワクワク読めるが、内容はわかりにくい。世界観の作り方が自然でうまい。幽霊も含め死の概念の線引きがゆるいのかな。
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初めて読んだラファティ作品。
そもそもラファティの作品を見かけること自体がなかったので、古本屋で見つけて即購入。
変わった作品を書く人ということは知っていたが、思った以上に変な作品。
SFなのか、ミステリなのか、冒険小説なのか。
訳者あとがきでの、
"ラファティはSFの枠を超えた存在だ、と一言言えばいい。だが、問題はそこでSFからはみ出したとして、どこにも持っていく先がない、ということである"
という表現が、あまりにも的確だと感じた。
不思議な魅力のある一冊。