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アツーク 少年がみつけたもの みんなのレビュー
- ミーシャ・ダムヤン (物語), ヨゼフ・ウィルコン (絵), 宮内 勝典 (訳)
- 税込価格:1,540円(14pt)
- 出版社:ノルドズッド・ジャパン
- 発行年月:2002.10
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絵本
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紙の本
友達がほしいというのはこういうこと
2003/08/04 14:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yan - この投稿者のレビュー一覧を見る
イヌイットの少年アツークが
友達だと思って一緒に暮らしていたハスキー犬のタルクを
オオカミに殺され、復讐を決意するが、
復讐のあとにはむなしさが残るだけだった。
タルクは戻ってこない。
ふと気づくと自分は誰よりも強い、
動物から恐れられる狩人になっていた。
アツークは、友達を失ったときに
やさしさも失ってしまっていたのだと思う。
小さな花を目にしたときに、
アツークは友達の大切さを知り、
やさしさを取り戻したのだと思う。
寒い冬の間にもわたしをずっと待っていてくれる友達がほしい
といった花の言葉、
アツークが花に向かってきみをみまもっていてあげるという
最後の場面がいい。
Yanの花畑
紙の本
イヌイットの少年アツークが悲しみを乗り越えるとき、見つけたものは?
2002/10/29 20:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆ〜らりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
イヌイットの少年の、心の旅の物語が、ヨゼフ・ウィルコンの絵でよく表現されていて、物悲しくあるいは切なくひびいてくる。どうにももって行き様の無い怒りや悲しみや憎しみ、そして寂しさ、それを乗り越えたとき、少年が見つけたものは?
心の旅とでもいうようなストーリーは、この作者の心も写しているのだろうか。星を友とする狐がでてくるが、その言葉はなにやら意味深長だ。その狐の言葉を聞いてもアツークの憎しみは収まらない。復讐のむなしさを感じてはじめて、我に返って狐の言葉を思い出すというストーリーになっている。
大事なものの死、それも突然奪われてしまうという状態で訪れる死にであったとき、人はどう考えどう行動するだろうか。
この出版社ノルドズッドにゆかりの深い作者のようだが、その辺の説明をもう少し詳しく書いておいてもらってもよかったかと思う。ウィルコン、ヤノッシュ等を育てながら創作活動を続けてきたと作者ミーシャ・ダムヤンのプロフィールの欄には書いてある。
そのヨゼフ・ウィルコンとのコンビで、この情感あふれる味わいのある絵本を生み出したというわけだ。この想いの中にひたって、そして考えをめぐらしてみてほしい。
★★★★
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