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紙の本
社会の矛盾や我々に必要な物は何かをやさしく訴えた童話
2002/11/28 20:10
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投稿者:かったん - この投稿者のレビュー一覧を見る
郵便配達員のウサギのラビ君が、けやきの森で出会った人達は、自然の息遣いに歩調を合わせて生活をしていた。自然に囲まれ、静かなけやきの森に、高速道路建設の話が持ち上がり、住民達の団結と戦いが始まる。自然が動物たちを癒し、生きる力を与えている。家族のあり方、子供達に何が必要か、本当に物事を知るということは何なのか。様々なテーマ性が散りばめられ、動物たちに語らせている。童話でありながら、大人にもやさしく問いかけるお話です。
紙の本
著者コメント
2002/12/05 18:14
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投稿者:丘 修三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【新しい領域への挑戦】
『ぼくのお姉さん』以来、私は差別や偏見の問題を主たるテーマとして創作に取り組んできました。そして、私なりに思考を積み重ねてきましたが、二〇〇〇年に書いた『口で歩く』(小峰書店)において、一応の到達点を見たような気がしました。
これ以上、このテーマにおいて新しい視点や思想を展開する力は、私にはないと思ったのです。で、ここから先は、後から来る人の仕事に任せようと思うようになりました。
還暦を迎え、さて残された時間にどういう仕事を展開するかと考えているうちに、私の中に「新しい領域への挑戦」という冒険心がフツフツと浮かんできたのです。まだ、何か、私の能力のどこかに未使用のまま残っているものがあるのではないか、それを使ってみれば、何か新しいものが生み出せるのではないか、自分の可能性をさらに開拓してみたい、という身の程知らずの野心が芽生えたのです。
私は、かなり前から年賀状に「鳥獣戯画」と題して掌編童話を書いていました。鳥羽僧正筆と伝えられる「鳥獣戯画」の風刺と諧謔の世界にひかれていたのです。あの世界をぐっと広げて、私の未使用の能力を駆使して個性的な童話を書いてみよう。そう思い立って書いたものがこの一編というわけです。
なみなみならぬ慧眼の持ち主である読者識者氏の目を通して、この作品が丘 修三の新しい出発と見なし得るかどうか、ご一読の上、判断をお聞かせ下さるようお願いする次第です。
二〇〇二年 秋
丘 修三
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