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〈民主〉と〈愛国〉 戦後日本のナショナリズムと公共性 みんなのレビュー

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みんなのレビュー40件

みんなの評価4.8

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高い評価の役に立ったレビュー

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/01/01 16:45

「屍臭」への憧憬

投稿者:喜八 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 慶應義塾大学総合政策学部助教授・小熊英二氏による1000ページ近くの厚い本です。
 第15章「「屍臭」への憧憬」では、戦後保守派を代表する評論家であった江藤淳が取り上げられています。これはもう力作といっていいでしょう。熱のこもった「江藤淳論」となっています。
 著者の小熊英二氏は江藤淳の思想を正面から批判します。と、同時に批判の対象に強いシンパシーを覚えてもいるようです。不思議なようでもありますが、おそらくどこか共通した資質をもつと意識しているのでしょう。
 文学者なのに恐ろしいほどの政治力をもつ、といわれた江藤淳は、長年連れ添った夫人に先立たれたのち、「慶子の所へ行くことにします」という遺書を残して自殺しました。ある意味では首尾一貫した最期のようにも思えます。
 最終章「結論」では、加藤典洋(以下敬称略)、福田和也、橋爪大三郎、佐伯啓思などが、当たるを幸いとばかりに撫で斬りにされています。爽快でした。

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低い評価の役に立ったレビュー

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/11/27 19:25

私たちは「戦後」を知らない(著者のことば)

投稿者:小熊英二 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 あなたは、ご両親の若い時の写真を見たことがありますか。意外にも力強そうな青年や、美しい少女が写っていたりして、驚いたことがありませんか。「戦後」という時代を調べていて、私が感じたのも、それと似たようなショックでした。「戦後」とか「戦後民主主義」なんて、陳腐で退屈、時代遅れでわかりきったこと。そうした当初のイメージは、まったく裏切られました。

 まず驚かされたのが、戦後知識人たちの「愛国心」の強烈さ。敗戦で廃墟になった国を建てなおすという意欲に燃え、戦争の傷を抱えながらも、懸命に「明日の日本はどうあるべきか」を考える姿勢は、「愛国心」とよぶにふさわしいものでした。この時代には、「民主主義」と「愛国心」は、矛盾したものではなかったのです。

 思想的な多様性も、大きいものでした。共産党が「反米愛国」を唱え、社会党は憲法改正を主張し、保守派の首相は憲法第九条をほめたたえる。左派の知識人たちは「世界市民」を批判して「民族」を賞賛し、学生たちは昭和天皇に公開質問状を提出する。焼跡と闇市の時代だった当時は、思想のほうも「何でもあり」の状態。現在の「常識」とはおよそ異なる、試行錯誤の数々が行なわれていたのです。

 それでは、そうした状態から、現在の私たちが知っている「戦後民主主義」のありようが、どうして出現したのか。これを調べるのが、この本のテーマになりました。

 そのため結果として、戦後の重要な事件や思想家は、ほとんど網羅することになりました。丸山眞男・大塚久雄・吉本隆明・江藤淳・鶴見俊輔といった代表的な思想家たちの思想はもとより、憲法や講和、安保闘争、全共闘運動、ベトナム反戦運動などをめぐる議論もとりあげられています。

 結果として本書は、「戦後とは何だったのか」そして「戦争の記憶とは何だったのか」を問いなおすものになりました。「私たちはどこから来たのか」、そして「私たちはいまどこにいるのか」を確かめるために、読んでいただきたいと思います。

小熊英二

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2009/04/18 23:37

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2010/09/20 10:28

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2011/02/13 01:08

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2011/04/30 22:56

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2012/07/21 15:40

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2013/03/18 23:55

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2013/04/20 21:49

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2013/08/21 18:40

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2013/12/22 19:59

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2015/05/04 10:13

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