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なぜ戦争は終わらないか ユーゴ問題で民族・紛争・国際政治を考える みんなのレビュー

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紙の本

アメリカの一国主義の踏み台はユーゴ紛争だった

2003/03/06 17:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マレーネ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「なぜ戦争は終わらないか」。ユーゴ紛争は確かに、人類につきまとうこの難問を解きほぐして考えてみるのに絶好の題材だ。「20世紀はサラエボで始まりコソボで終わる」と著者がプロローグで述べる通り、第一次大戦は有名な「サラエボ事件」で幕を開け、20世紀末にはコソボ紛争とNATOによる空爆が国際社会を揺るがせた。東西冷戦を象徴するベルリンの壁が崩れた1980年代末から90年代初頭にかけて、人々は、これで少し平和な時代が来るのではないかと一時の期待を抱いた。しかし、冷戦のくびきから脱した世界は民族対立の激化で不安定化し、とりわけ旧ユーゴの各共和国の独立をめぐる凄惨な紛争は、90年代を通して、国際秩序のあり方に混迷をもたらすことになった。本書は、そのユーゴ紛争を通して、民族問題とは何か、なぜ戦争は起きたのか、また国際社会の対応にどのような問題点があったかを、近現代の歴史に学ぶという観点から考えようとするものである。

著者は旧ユーゴ内での在住期間も長いジャーナリストであり、「高校生にもぜひ読んでもらいたい」という本書の語り口は平易・具体的でとっつきやすい。また、旧ユーゴ紛争をめぐる経緯だけでなく、本書を読むと、国連を地盤沈下させ、NATOを通じてあるいは自国だけで武力行使に出ようとする、(アフガニスタン、そしてイラクにつながる)アメリカの昨今の単独行動主義の重要なステップがこの旧ユーゴ紛争にあったことがはっきりと見えてくる。ユーゴ紛争をめぐる論点は過去のものではない。イラク情勢の行方を懸念する人はぜひ手に取るべき、タイムリーな書である。

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