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紙の本
著者コメント
2002/11/20 13:02
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投稿者:巽孝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
プログレッシヴ・ロックについての本は、ライフワークにする予定だった。なにしろ相手は、かれこれ四半世紀ほども以前にピークを過ぎてしまった「失われた音楽」である。いまどき何ともディープな趣味、と自分でも思う。
それが2002年3月、急遽、この新しい文化批評シリーズの企画が決まり、わたしは第一部「キメラの音楽」を中心に250枚ほどを、一気呵成に書き上げた。草稿では第二部「キメラの文学」も分厚く、佐藤春夫や青池保子、高野文緒らに一章ずつ割いていたのだが、枚数制限から収録を見合わせている。このスリムな本はそのぶん、プログレ偏愛の核心を凝縮した出来となった。
校了直後には、昭和歌謡界最高のデュオ、ザ・ピーナッツの歌う「エピタフ」(キング・クリムゾン)を含む1972年度ライヴ盤CDを入手。宮川泰編曲、高橋達也と東京ユニオン演奏で、ジャズ・オーケストラとプログレ・メロトロンが溶け合う倒錯の一瞬ほど、ぞくぞくしたことはない。平凡社での前著『「2001年宇宙の旅」講義』では世界を席巻する「アニメ眼」の現実を語ったが、さしずめ本書は来るべき「プログレ耳」の時代のマニュアルとでもいうべきか。
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