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帝都東京・隠された地下網の秘密 みんなのレビュー

  • 秋庭 俊 (著)
  • 税込価格:2,09019pt
  • 出版社:洋泉社
  • 発行年月:2002.12
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー21件

みんなの評価3.3

評価内訳

17 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

嘘と証明できなければ真実であるというのは、トンデモ本の常道だけれど、個人の人権を侵害しておいて言論の自由を叫ぶ某週刊誌と、基本はいっしょだね

2004/03/24 21:32

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「なぜ新しくできた地下鉄の駅にあるコンクリートの柱が、何十年も前のもののように汚れているのか。どうして地下鉄の駅には、無駄に思える上り下りがあるのか」。『東京アンダーグラウンド』などの現代歴史秘話ともちょっと違う。どちらかというとトンデモ本に分類したほうがいいのかもしれない。著者の秋庭は1956年生まれの作家・ジャーナリスト。テレビ朝日報道局で社会部、外報部の記者を経て海外特派員の経験もあるという。

序は、国会議事堂付近の地図を並べて、地下鉄の経路図の食い違いなどを教えてくれる「七つの謎」。第一章は、地下鉄丸の内線の設計者が書いた文章と、現実の丸の内線がその言葉どおりに設計されていないことへの疑問「入れ換えられた線路」。第二章は、国会議事堂の設計者について諸説があるということへの疑問から、議事堂や国会図書館などの一等案が実現しなかったことを論じる「一等不採用」。第三章は、頻繁に変更される地下鉄のルート、その真の理由は「知られざる東京の地下」。

第四章は、国会議事堂の設計公募案の一等不採用と、新宿に向う地下鉄の免許「地下は新宿を向いていた」。第五章は、丸の内線の赤坂見附付近で突然現れるヤード単位の線路の曲率について「二〇〇ヤード」。第六章は、戦争前に銀座線以外にも地下鉄の線路が「戦前、ここにも地下鉄が走っていた」。第七章は、行政が決して教えようとしないよう下水道の経路「帝都復興」。最後が、都交通局のOBがいう、先に地下があったの意味「東京の下にはもう一つの東京がある」。それに、あとがきという構成。

読んでいて、章を越えた繰り返しが多く、今一つピリッとしない。それから、一つとして写真を載せようとしないか疑問。出ているのは市販の地図と地下道の断面図だけ。記事については、旧財閥系のT社が地下鉄事業を独占したように書きながら、突然、他の章では日本最大手のK社工事とかいたり、文中で矢印と書きながら、掲載された地図には記号すら載っていなかったり、図面も何もない頁に突然B1、B2と書いたり、不親切極まりない。

論証という割に、いかにも中途半端。たとえば工事を請負った会社の記録、あるいはセメント会社の記録などには、あたった気配もない。科学的な話、例えば、昔のもののように見えるコンクリートの柱については材料的な分析をする気はなさそうである。建築設計をやっている友人というのが、かなり重要な断定を繰り返すけれど、この設計者は構造担当なのだろうか、意匠屋なのだろうか。そういう記事も無い。

しかも、秋庭の発言を押さえつけるかのような行政側の動機が、全く明かされない。例えば、既存のトンネルを利用したことで、工事代金を浮かしたようなことを匂わせるが、その金がどこに消えたかという追跡も、証拠も提示されない。こんないい加減な論証でも、多分わたしたちが知らない地下が東京にはあっただろう、現在もあるだろうとは思う。しかし、この人の記事とは全く関係ない場所と、規模、理由でと思う。

それにしても、前振りが本当に下手な人である。たとえば、地下鉄の日本橋駅と隣接する大手町駅が、なぜ繋がっていないのかとか、同じく三越前と川一つで隔てられているけれど、あれが繋がればどんなに便利だろうとか、書きようは一杯あるはずだ。霞ヶ関みたいな、役人しか利用しない駅を取り上げての発言では、正直、庶民には興味も湧いてこない。

結局、嘘と証明できなければ真実であるというのは、現代マスコミとテレビのノリなんだなあ、と思う。一片でも真実が混じっている可能性があれば何を言ってもいい、そういうマスコミが許される時代は終ったと思うのだが。そう、言論の自由、とさえ叫べば、なにを書いてもいい、動機は金儲けでも言論の自由は絶対! そんな世迷いごとなど聞きたくもない。その気概あるなら天皇制にでも噛み付いてご覧、某文春!

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紙の本

かなり面白いと思います

2002/12/10 04:08

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夢男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

話の内容としてはとても面白いです。特に毎日の都内に通勤している人には普段自分が通っているここがまさか…という感じで話のネタとしては読む人を飽きさせません。ただ実証部分が弱いことと論証がやや複雑な感は否めません。また「これを公開すると出版差止めになる」というフレーズを散見しましたが、かえって胡散臭さを感じてしまいました。あと、具体的な場所や地名が多いので(結構多いとはいえ)もっとビジュアル的な要素を多用して欲しかったと思います。語られている「秘密」は諸段階あり、どこまで信じるかは読者の判断といったところですが、「本当だったらいろいろな意味ですごい話だなこれは」と思わせるだけの内容は持ち合わせています。大正、昭和初期のレトロな東京が好きな方にもお薦めの本です。不満を言いながらも個人的には今後この話が世間で少しでも盛り上がってはくれまいか、という密かな期待を抱いています。

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2004/09/20 16:03

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2004/10/07 15:01

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2004/10/17 22:47

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2004/10/23 21:08

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2005/02/24 08:03

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2005/08/30 17:42

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2006/10/15 01:31

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2010/12/30 23:28

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2012/09/11 19:03

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2014/06/20 12:29

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2014/10/21 00:57

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