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紙の本
時代小説ファンなら
2003/01/05 03:15
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紙魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤沢周平の『たそがれ清兵衛』はお気に入りの短編集だ(ご存じの通り映画化もされたが、粗筋を聞く限り、同書収録の「祝い人助八」に近いようだ)。この中に「ど忘れ万六」という、隠居が登場する。その一場面。「林崎夢想流…。もはや錆びたかも知れんが、と思いながら万六はうす暗い境内に入って行った」。
林崎夢想流…知ってます? ここでしばらく『たそがれ清兵衛』をおき、この本を手に取る。あった、138ページ。何々? 「秘技“卍抜け”が冴えわたる。居合いの剣祖、林崎甚助重信…」。むむ、卍抜けとはちょっと怪しい。さらに進む、「…居合いは常に臨戦態勢と言っても過言ではない。つまり、構えがないのである。柄に手をかけると同時に鯉口を切って初太刀を見舞い、さらに連続して斬撃と刺突を浴びせ、敵を沈黙させるまで止まらない。…」凄まじいね。「…林崎甚助重信は、常人の域を超える修練を重ねて会得した居合いの技を体系化し、一流派を創始するに至った戦国時代末期の剣豪である。…」。
いままで、ありそうでなかった1冊。時代小説ファンならば是非にも側に置いておきたい1冊だ。小説の途中で調べものに読み出すと、逆にこちらが止まらなくなってしまう。念流、小野派一刀流、東軍流、梶派一刀流、無外流(剣客商売!)などなど、時代小説に出てくる主要な剣術の流派と名刀に関する解説やエピソードが多数、年代を追って丁寧に面白く書かれている。先の林崎甚助重信にしても、僕は「忍者武芸帳(影丸伝)」に出てくる、労咳病みの浪人のイメージが強かったのだが、かなり謎の多い人のようだ。恥ずかしながら太刀と刀の違いも初めて知った。また、このような剣術や居合いの流派のいくつもが、柔術なども取り入れた総合武術であることや、今も脈々と受け次がれていることも新鮮な驚きだった。え、卍抜けがそのままだって? 興味ある人はすぐに注文しましょう。
紙の本
剣豪小説を読むガイドブック
2016/02/14 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
予備知識などなくともドキドキワクワクする剣豪小説ですが、
各剣豪の流派の特性や得物の特徴が分かれば、より深く楽し
めると思います。
剣豪たちの息遣いをより深く知るために必携の一冊です。
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