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紙の本

王道を行く中世の大冒険譚

2003/02/13 05:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヒロクマ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 16世紀中頃、騎士ヴィルガニョンに率いられた3隻の船団が、ブラジルにフランス王の植民地を建設するために旅立った。乗り組み員の中には、現地で原住民との通訳にさせるためにジュストとコロンブという孤児の兄妹が乗せられていた。しかし、乗り組み員は全員男性という決まりがあったため、妹は男の子になりすましていた。
 数カ月の航海の末にたどりついたリオは、深いジャングルと食人の風習をもつインディアンたちが住む未開の地だった。
 インディアンたちとの接触を通じて、彼らの自然との交流や価値観にひかれていく妹。一方、騎士道精神に目覚め、植民地の建設に尽力する兄。
 その間に、フランスでの宗教対立がここでも起き、植民者たちは分裂する。さらにフランスに先んじて植民を開始していたポルトガルが、彼らを排除するべく迫ってくる。
 兄妹の関係を縦軸に、宗教戦争、植民地の争奪をめぐる権謀術数、異文化との接触による価値観の対立など、さまざまなエピソードが折り重なり、クライマックスのポルトガル艦隊との闘いに向かう。
 実話がベースになっている。アメリカ大陸への進出というと、スペイン、ポルトガルがまっ先に思い浮かぶが、フランスにもこんな話があったのだ。
 基本的には王道を行く大冒険譚であり、中世の大航海ものが大好きな人なら存分に楽しめる。
 それにしても読み終わって感じたのは、いつの時代も異なる宗教、文化が接触したとき、その妨げになるのは個人の価値観ではなく、国家の利権なのだということだ。インディアンたちの価値観を受け入れ、彼らと共存の道を探る妹。それに対して、ヨーロッパの宗教感を一方的に押し付け、それにそぐわないものは全て神の摂理に反すると除外しようとする本国の意志。
 今の時代もやってることは基本的に変わっていない。

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