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「フラニーとゾーイー」を先に読んでいたので、ずっとどんな話なのか気になっていた。なんとなく村上春樹訳のほうで読んでみた。
グラース家とは無関係の少年が主人公であるが、そのテーマとするところは、「フラニーとゾーイー」にも多少通ずるところがあるように感じた。
周囲の人間すべてを見下してしまう主人公だが、彼は周囲の人間もまた自分を見下していることを知っているし、また自分がそのような存在であることも理解している。だから苦しい。孤独な居場所をみつければ安心するが、寂しさにも耐え切れず、自分が見下し、また、見下されている人間を求めてしまう。だから苦しい。そのすべてを自ら理解し、説明出来てしまうから苦しい。
しかし、行き詰まりの中、主人公がずぶぬれで、彼が唯一心を開ける相手である妹が回転木馬に乗る光景を目にしたとき、自分でも説明の付かない幸福を感じるシーンは感動的だ。
相変わらず読むのはしんどいが読み終えるとやっぱり充実感が残る。
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スッゴクよかったヾ(o・∀・o)ノ” 自分が生活の中で言葉にできずにモヤ?してることをズバリ!!主人公が言葉にしてくれた。
最後の妹とのシーンは感動した。
なんか哲学っぽくて好き。
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すごーくすき!!
これまた青春ってかんじ。
ニューヨークに行って、小説の舞台を巡ってみたい!
主人公のウソとか翻訳だとよくわからないし、いつか原文で読んでみたいな
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主人公は貧弱で、考えていることは支離滅裂なのだが、時々無性に読みたくなる。少し落ち込んでいる時読めば、さらに落ち込む。だが、ホールデンの語るとりとめのない話を聴いているうちに、こんなもんだよな、と腑に落ちるような感じがある。そこがいいのだ。
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愛すべき中二病の全てのティーンエイジャーに捧ぐ伝説の青春小説。読み終わったらなんか物凄く憂鬱になった…。落ちが無い。ひたすら主人公の愚痴と崩れ気味の語りが続くけど、不思議と飽きない。でもそれだけ。面白いといえば凄く面白いが精神衛生上よろしくないw
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ホールデン『だからアヒルたちがさ、あの池でひらひら泳いでるじゃない。春とか、そういう季節に。あのアヒルたちがどこへ行くのか、あんたひょっとして知らないかな?』
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1月、学校の図書館。
この新訳以外は他に読んだことがないので(もちろん原書も)訳についてどうとかは言えないけど、「やれやれ」が出てくるあたりやっぱり村上春樹だなぁと思った。
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読み終わったことに満足。
何度もあきらめそうになったから。
あたしの力不足のせいか、盛り上がるところが伝わらなかった。
名作なんだろうけども、おもしろさがわからなかったよぅ。
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いわゆる「ライ麦畑でつかまえて」。青春が終わる前に読んどかねば!読むならやっぱ春樹で!と思い、外国小説なんか全然読まない俺が読んじゃった。いやあ、面白かった。大きな影響を受けよう!と思って読んだわけではないからさくさく〜と、ライトノベルに近い感じでいけた。あちこち逃げるようにどこかへ行くホールデンが、なんか、すごくなんとなく好き。タイトルの付け所もものすごくいいなあ、と思った。“ライ麦畑で誰かさんが誰かさんをつかまえたら・・・”(舞台は冬のNYだからライ麦も何も出てこなかったから予想外れた。ライ麦畑でボーイミーツガールものかと思ってた。)
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村上春樹が訳す「ライ麦畑でつかまえて」
主人公ホールデンの独特の語り口調が苦手な方は少なくないと思う。他の方が訳したものよりも幾分読みやすい。
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なんだろうなー、やっぱり良いと思えない。
ネチッこいホールデン君の愚痴だけじゃなくて、その相手する人たちのまともさとか冷静さみたいなのでバランスは取れているんですけど、やれやれ、やんなっちまうよ。まったくの話。
ダメ人間の一人称と言えば太宰治の人間失格も代表で、でも人間失格の方が自虐ギャグが混じっているからなんだか救える。
それはギャグだから救えるってのじゃなくて、自分の駄目さを自虐ギャグにでもしないと自分を保てないってところが理解できるから。
その点ホールデン君はぶん殴られて床に這いつくばっても泣きながら懲りずに相手を罵倒するんですよ、しかも全くの主観で。そんなみっともなさすぎるの見たくないし、疲弊するし、救えないし、そのくせ引き出しを百万個開けたとかフィーブと50マイル離れてるとか、これ本当に神経衰弱なだけですよ。
だからアッチがアレな人の愛読書になったりするのかなー。
まあ世間に馴染めないナイーブな主人公、って点は村上春樹作品と同じなんですけど、ホールデン君は本格的な治療が必要だわ。治療したって高い塀に囲まれた家で外界をシャットアウトとかそんなんだわ。
大変ね、サリンジャー。
10.09.02 再読
もっと大人になってから読むことにします。
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村上春樹訳の『ライ麦畑でつかまえて』
よいところをうまく説明できないけど、なんというか余韻が残る話。
雰囲気はとても春樹っぽい。
野崎訳の方も読みたいなぁ。
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高校を退学になったホールデンの2日間だか3日間だかのお話。春樹さんのおかげでホールデンと再会できたよ! ありがとう! 17年ぶりくらいの再会でした。春樹節のサリンジャー、すっごく良かった!!ホールデンはNYっ子だったんだね。グランドセントラル駅とかセントラルパークとか美術館とか思い出しながら、あのあたりをホールデン君が歩き回る様子を想像しながら読みました。
あまりに感受性が強くて繊細なあなたのことが、同じ年頃で読んだときよりももっとわかるような気がするのはなぜでしょう。あなたの抱えるいらいらは、若さゆえでの苛立ちでもあるけど、生きるうえでだれもが抱えるものでもあるからなのかもしれない。とかこんな言葉もあなたには苛立たしいものだろうけど。とにかく、春樹さんが訳したかったはずだよ。まったく、じつに傑作。
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「ライ麦畑でつかまえて」のほうは読んだことがないが、こちらは非常に面白かった。笑ってしまうような表現が多いという意味でも、面白い。名作にしては感銘を受けるといった内容があまり多くないのは、自分がコールフィールドの倍くらいの年齢からだろうか?読んでいて、「しょうがないなぁ」と思うことの方が多かった。
しかし、オチはともかくミスタ・アントリーニとのやり取りは非常に面白く、ほとんどそこのみ、印象に残っている。
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『未成熟なもののしるしとは、大儀のために高貴なる死を求めることだ。その一方で、成熟したもののしるしとは、大儀のために卑しく生きることを求めることだ』この台詞の何ページか後に、それを諭してくれた先生にホモ疑惑が持ち上がったのを差し引いても、いい言葉だと思います。色々読み終わって感じたことはあったけど、今のわたしにはこれが一番鳩尾にズバンと入りました。高貴に死にたいんですね。それって結局あまり頑張りたくないだけなんだと思う。逃げて逃げて遠くへ行ってしまおうと思うホールデンくん。妹がメリーゴーランドに乗っているのを見てずぶぬれで泣いてしまうホールデンくん。我慢なら無いことがたくさんあるホールデンくん。この子はどこから引っ張ってこられたのでしょうか。読んでいてただ自分が彼から話を聞いている、という気分でなくて、実際ホールデンくんになったような気になりました。そんなに村上春樹ー!という感じはしなかったかな。サリンジャーという作家さんにすごく興味を持ったので他のも読んでみたいです。ただ男の子がくっちゃべってるだけなのにどうしてこんなに景色と空気と人が思い浮かべられるんだろうなぁ。すごい小説だ。