紙の本
天才を知る一冊
2003/02/24 23:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:胸騒ぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々に氾濫する天才への偏見をこの本は一つの解答へ導いてくれています。俗に言う天才に対しての視点は天才とは凡人には不可能な難題を簡単にこなす事が出来る、やる事が病的で性格が変人であるなどから普通の人間と天才とは格段の差があると考えてはいないでしょうか? それははっきり言って誤解です。普通の人から見れば天才のやる事の一端は変人のように写る場合も確かにあります。だからといってそれだけを観て天才と変人をイコールで結び付けるのは間違いであるという事を著者は言っています。それを著者が選んだ超一流の天才を例にとって説明しています。ピカソ、宮沢賢治、シャネル、イチローといった一度は耳にした事のある名前が並んでいてそのおかげなのか非常に親しみ易く入って行けると思います。私個人ではピカソには変人と言うイメージがありました。ですがこれを読んで天才と呼ばれるためのプロセス、理由が解り易く説明されているのでその人間像が垣間見る事が出来、ピカソと言う人物が多少なりとも噛み砕け、身近に感じられました。そして著者は彼ら四人に天才と呼ばれる所以である共通の一事として『大量の数をこなす』事を提唱しています。(他にも様々な元気術のコツを挙げていますがそれは本を読んでみて下さいね。)これは誰しもが天才になれなくとも天才と呼ばれるための道を指し示された事によって希望を与えてもらえたと思いませんか? 人生を有意義に生きるコツを教えてくれる、それを天才という名を借りた教師が教えてくれているのです、そのメッセージ性をこの本は教えてくれています。現状打破を考えている方、更なる飛躍、進歩を考えている方へ本当に元気、希望を与えてくれる一冊だと思います。
投稿元:
レビューを見る
天才の天才たる所以。
天才はひらめきだっていうのは常々そうかなぁ〜って思っていたのですが、やっぱりこれだけのエネルギーを持てるって事や継続力はやっぱり天才なんじゃないだかな。
凄い。
投稿元:
レビューを見る
天才とは上達の達人であるとか、自分という存在、自分の人生を肯定できること―それがまさに人生をうまく生きるコツとか、最初のプロローグにもためになることが書いてある。イチローのところがよかった。イチローの努力はすごいと今更ながら思った。
投稿元:
レビューを見る
現代・近現代を中心に天才と呼ばれる人々がどのように考え、どのような生き方を実戦しているのかを分析し、それらを身近な生活に活かせるようにしようと試みた本。
個人的にイチローとシャネルが入っている時点で衝動買いです。
投稿元:
レビューを見る
天才はとにかく膨大な量をこなす。
多くの人が思う天才とこの本に出てくる天才たちは違う。
天才とは努力もなく苦もなく天に与えられた才能のみで活躍するひとにあらず。
天才とは、努力が苦にならず、しかもそれを楽しめる人達のことを言う。
本人達は自分が天才と言われることをどう思うのかな…などと内容とは全く関係ないが考えてしまった。
全体的には読みながらパワーをもらえる良書。もっとがんばろうと思わされた。
投稿元:
レビューを見る
「あ、天才が天才なのには、ちゃんと理由があったのね。僕らにだって真似できるところが結構あるじゃん。」と思わせてくれるのが本書。
通常、「天才」というと、常人には窺い知れない何かを生まれ持っている人というイメージがある。「彼らが持っている感性は、僕らには理解できず、天才を真似するなんてできっこない。」と僕は無意識に感じていた。
その無意識に対し、斎藤さんは疑問を投げかける。
天才たちを様々な角度から切り刻み、分解し、
「いやいや、天才が天才になったのには色々な理由があるんですよ。仮にピカソが100個の要素の積み重ねで天才になり得たのであれば、そのうちの2、3個を真似すれば、一目置かれる人間になれるんじゃないの?」
というようなメッセージを伝えてくれる。
だから、副題に「究極の元気術」と書いてあるように、本書を読むとめちゃくちゃ元気になれます。テンションが上がります。
一読あれ。
投稿元:
レビューを見る
天才とは決して努力せずになれるものではなく、しっかりした課題の設定とそれに工夫をもって取り組んだ結果だという内容。技化する、スタイルを作り上げる事が重要であるということ。
投稿元:
レビューを見る
ピカソや宮沢賢治、イチローなど歴史の中での天才を紐を解く本。
それぞれで工夫を凝らす技術を披露する。
印象的だった文章抜粋。
ピカソは、精力は尽きることなく、精力を出せば出すほど湧き出るモノだと説いている。天才は、精力を枯れさせず出し続けるコツを知っている。
宮沢賢治は、より生産的な創作活動をすべく岩手から東京の地へ一人暮らしをしてインスピレーションを高め執筆活動にあたった。
紹介される偉人一人につき、あーなるほど、参考になる。と思った箇所が必ず一つはあったのでタメになった
読みやすいので、気がむいたときに読める。
投稿元:
レビューを見る
4人の天才(ピカソ・宮澤賢治・シャネル・イチロー)から、何を学ぶかが、書かれている。
ピカソ:作品数は6万点とも8万点とも言われている。
シャネル:
・黒はすべての色に優る。白も同じ。
・シャネルが死んだ時、タンスの中には、スーツが2着しかなかった。
何年も着られたタフな商品。
投稿元:
レビューを見る
ピカソ、宮沢賢治、シャネル、イチローという4人の天才がいかにしてあのような結果を残したかという研究。「技化」するという概念がようやく腹落ちする感じになってきたかなぁ。天才が天才たるのはそれだけの努力をして反復活動をしているのだということ。宮沢賢治の話なんかは初めて知ったのでとても参考になりました。
投稿元:
レビューを見る
ピカソ:一定期間、自らが、その世界に染まりこむほどに意図的に、徹底的に行う(青の時代)
宮沢賢治
ココ・シャネル:「実際にどう生きたかということは大した問題ではないのです。大切なのは、どんな人生を夢見たかということだけ。なぜって、夢はその人が死んだ後も生き続けるのですから」
イチロー:・シンプルな原理に追い込んでいくというのが、ミスをしない確実な、要するに安定したパフォーマンスを上げるためのポイント
・大量に練習をすることで、質を飛躍的に高める
・自分の状態のチェックポイントを絞り込んでおく
投稿元:
レビューを見る
天才に共通して言えることは
天才は量をこなす という事。
自分がやろうとすることに意識を向け、
自分のスタイルを持ち、工夫して努力し続ける事が大事。
『継続は力なり』
何事も、工夫して楽しみながら量をこなすことで、
質を向上させられるようになるといいなと思います。