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亮史と上弦が再会し、「組織」の攻撃が開始されます。
あいかわらずストーリーがきれいにまとまっている印象です。展開の仕方も、1巻や2巻のようなもたついている印象はなく、すいすい読めました。
ただ、女の子のキャラクターがそろいもそろってワン・パターンなのは、いったいどういうことなんだろうと訝しく思います。それも、雌ネコにまで同じキャラクターをあてがうというくらいに徹底しています。上弦って、亮史にはない人間的な感情の深みを秘めながらも、「鬼」であることに誇りを持ち、感情のゆらぎを心の奥深くに押しとどめようとしているキャラクターのはずだと思うのですが。それなのに、感情のままにジタバタする場面が多くて、見苦しいことこの上ないというか、何というか。
わざわざ従者に子どもっぽいツルを置いたのは、上弦とキャラを対比させるためじゃなかったのかと疑問に思います。主従そろって泣いたりわめいたりしているのは残念すぎます。