ゼネコン最後の攻防 追い詰められた政官財トライアングル みんなのレビュー

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投稿者：日本経済新聞社　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

死屍累々の不良債権と有利子負債の山を築き、銀行とともに崖っ淵に立たされているゼネコン。金融庁と大手銀行に生殺与奪の権を握られているゼネコン業界の修羅場を専門記者が緊急ルポ、最前線の攻防を生々しく描く。

■目次
序章 産業再生の幻想
第１章 「土建国家」解体への序章
１ 田中・竹下型政治への怨念
２ 相次ぐ地場大手の破綻
３ 深まる業界内対立
４ 官僚OBの使い方

第２章 瀬戸際の攻防——銀行VSゼネコン
１ 「三井・住友」のダブル合併
２ フジタは新旧会社に分割
３ 潰さない「美学」
４ 捧げられた「みずほ」の羊
５ マイカル系の悲劇

第３章 「勝ち組」の誤算
１ スーパーゼネコンの誤算
２ 玉石混交の準大手
３ 活路はどこに
４ 迫られる発想の転換

第４章 ゼネコン周辺産業・背水の陣
１ 追い詰められる大京
２ 背水のミサワホーム
３ UFJもう１つの宿痾
４ 長谷工に２度目の支援
５ 外資ファンドの効用

第５章 構造改革の大波紋
１ 宙に浮く道路建設
２ 長野の反乱
３ 工費透明化の必然

第６章 新たな合従連衡——変わる業界俯瞰図
１ 「青木」呑んだ高松建設
２ マリコンの地盤沈下
３ 彷徨う東急建設
４ 道路「ガリバー」のゼネコン化
５ 早過ぎた九州の再編
６ 希望社の挑戦