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読書録「気持ちの整理」3
著者 斎藤茂太
出版 三笠書房
p47より引用
“ 悩みにおちいったとき、自分が変化する
のがどんなに難しいことかは私も知っている。
知っているから、あなたにそれを急がせたり
するのはやめておこうと思う。じっくり悩ん
で、ゆっくり変わればよい。
ただ、あなたにも、他人が変化するのを期
待したり、それを強要するのはやめてほし
い。”
目次から抜粋引用
“つらいときこそ、あなたはいい「運」をためている
ここさえ注意すれば、「グチ」は明日への活力になる
はたから見れば、あなたは十分幸せです
あと三ヶ月で世界が終わるとしたら……
スランプになっても、あせらないでだいじょうぶ”
精神科医である著者による、気持ちを切り
替えるコツを記した一冊。過去他社刊行「気
持ちの整理の上手い人下手な人」、加筆・再
編集・改題版。
苦しい時間の活かし方から環境変化に対す
る気の持ちようまで、多くの実例を元に書か
れています。
上記の引用は、自分の変化の先延ばしにつ
いて書かれた項での一節。
自分が出来ないことは、あまり人に押し付け
ないほうがいいのかもしれませんね。
気持ちの変化について、多くの項目に分け
て書かれているので、気持ちがつかれた時に
手にとると、何か解決案が見つかるかも知れ
ません。
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『モタさんの言葉』を偶然図書館で目にして借りてみたのが5年前。ああ、この人の言葉には元気にしてもらえる、と感じた記憶がある。
今、コロナや社会に対する価値観が、身近な人と違う、と感じることが増えていて。色んな考えがあって当然と思うし、自分と違う考えの人を否定したいわけじゃない。でも、「あ、自分と違う」と感じた時に、それを相手にどう伝えれば良いのか、また伝えないでおけば良いのかがわからなくなった。伝えないでおく…のが一番(身近な人との関係という点においては)平和な解決方法だ、とも思う。
逆に、本心を隠すとどこかで小さな嘘をつくことになる。その嘘は、偽善ではないのか?悪く思われたくないという偽善。だって本心を隠してできる関係って一体?でも、伝え方を誤れば関係にヒビが入るわけで。誤るのが、怖い。
あるいは当人と分かり合えたような気がしても、それが回り回って違う形で違う人に伝わり、誤解されるのが、怖い。結局我が身かわいさなのか自分は、というモヤモヤも生まれ。伝えても、伝えなくても、又は小さな嘘をついて伝えても。どれを選んでも苦しい。
又、自分と同じように考えている人の意見も聞いてみたい、という思いも湧き上がり。
とにかく、色んなモヤモヤが溜まっていて。
育児も家事も、仕事スタートに向けた準備もしつつ、モヤモヤに気づかないフリをしてそちらに焦点を当てて生活している。
が、皿洗いしているとき、夜寝る前、ふと考え出してしまうともう、グルグルグルグル考えてしまうこともあって。
これ、生産的ではないし(大切なことだとも思うけど)、何より考えを引きずったまま、子どもに接すると、考えが中断されたときに(もうー!最後まで考えさせて!)という感情が芽生えることもあり。こりゃ、よくない。外からの違うアプローチが、必要や!と、救いを求めるようにネットで本書を購入。
どの項目も、自分に当てはめて考えてみて、少し気分がほぐれた。考えることを止めるのは難しいけれど、その考え方に、外からの風を吹かせる為に、特に同じような意見を実生活で出会う人と交わせないとき、考えていることがセンシティブな話題の時、本書の内容を抽象化して自分に当てはめて、相談に乗ってもらったような気持ちになる、そんな本だった。
グルグル考えてしまうとき、どのページでも良い、すぐ手に取れるように、台所の本棚にスタンバイさせよう。
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失敗転職を繰り返して人生のどん底だった頃に買った本。ブラック企業から別のブラック企業に移ってしまい、「こんなことなら転職しない方がマシだった」「なぜ自分がこんな目に?」と神を呪い殺したいと思うほどの怒りの日々の中で、「気分転換のコツ」というキャッチコピーに惹かれて買った。確かにいくつかのページに気分転換のコツが書いてあったけど、ずっととっておくような本ではないかも。