一瞬がすべてだと思っていた
2004/08/23 21:13
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投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年の口調で語られる短編集。
毎日の生活を楽しいと感じたり、息苦しいと感じたり。
全てを破壊したくなるという苛立ちも上手に表現されていた。
素直な感情ゆえなのかもしれないが、それは未来へ希望をつなぐというよりも、現在の少年の心のままで遮断されている感じだ。
今がすべて。
そして苛立ちを通り過ぎた悲しみのようなものが全体に漂っている。
『電話が鳴っている』は衝撃的だった。
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思春期の、心の中が書いてあります。とっても楽に読めるし、共感はしなくとも主人公たちの心情がとてもおもしろく、川島誠が好きになりました。
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”君がいま、本をとじると、ぼくは消える。君は、まあ、ぼくのことは、二度とおもいださないだろう。”(消える。)9つの短編集。読み終わった後、ぽっかりと空いている穴に放り込まれたような気分だった。
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短編集で、サササッと読める。あっと言わせるものもあります。思春期の子って、こんな事、思うのかなぁ(私も思春期なんだけど)「電話が鳴っている」・・・怖かった。
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全てが輝いてばかりではない、ちょっとだけ気持ちが裏返されている淡い雰囲気の短篇集。とくに、表題作のセカンド・ショットは最高にユーモラスですよね。
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代表作のセカンド・ショットもさらりと読める。個人的に「消える」「田舎生活」「電話がなっている」がすごく好きです。電話がなっているは、本当に驚いたラストだった。甘酸っぱい甘い恋が残酷で哀しい物語に変わるラストは是非読んで欲しいと思う。ハッピーエンドが好きな人にはオススメできない。
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…かったりー。すべきことは知ってるさ…
現実と距離をおいた時にこぼれる言葉たち。
…なら、実行すれって?ってか、今は無理…
結局強がりだと感づかれる言葉たち。
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川島誠初の短編集。
ぎょ!っとする様な物語の提案にひやひやしますがそれがかえって快感になる不思議。
主人公の一人称で物語が進んでいくので大変読みやすいです。
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夏といえば川島誠。
軽妙で、ユニークでドライ、なのに何だかツンと切ない語り口が独特な作家さん。私は、すごく好きです。
かあっと熱くなるスポーツの、一瞬とか、カーンと抜けた青空とか。全速力で走っていると途中、感情も考えもすべて吹き飛んで感覚だけが絶妙に浮き上がってくる瞬間とか。そんなものを感じたい時に、おすすめ。
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「電話がなっている」が収録されていると聞いて購入した短編集。少年の一人称で綴られる、全体的に軽めの文体。さらりと読めるし、主人公となっている少年達と同年代なら、共感して読める部分も多いのかもしれない。個人的には、排泄関係のネタが出てくる作品が多く、そういったものが駄目なので正直参った。特に「ぼく、歯医者になんかならないよ」は、概要を思い出しても吐き気がする。
ただし、いくつか気に入った作品があったのも事実。「電話がなっている」は勿論、後は「田舎生活」、それから「セビージャ」。特に「セビージャ」は他の収録作品と雰囲気が違う。そう思っていたらどうやらこれだけは書き下ろしらしい。なるほどね。
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青春のひとこまひとこまを写し取ったような作品たち。爽やかかと聞かれれば読んでみてくださいとしか言えませんが、学生時代の甘い想いやほろ苦さをどこかで思い出します。
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表紙からして爽やかな青春小説かと思いきや、ちょっと違いました。中学生くらいの男の子って何を考えているか分かんないところがあるなぁと思っていましたが、この本はまさにその「分かんないところ」を詰め込んだような物語ばかりです。まぁ、読み終わっても結局は、よく分かんなかったんですけどね…。結構、好みが分かれるんじゃないかな。(私はちょっと苦手な方…。)
中でも「電話がなっている」、これには「あわい初恋が衝撃のラストを迎える」と書かれていましたが、本当に衝撃でした。何ですか、これは!?この短編を読み終わった後、思わず一度、本を閉じちゃいました。あと、これだけ何だか雰囲気が違うな、と思った「セビージャ」。なるほど、これは書き下ろしでした。この中ではこの物語が一番好き、かも。
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電話がなっている。君からだ。だけど、ぼくは、受話器をとることができない。いまのぼくには、君と話をする資格なんてない。だって、ぼくは・・・。
やっぱり読みやすい川島さんの短編集です。結構衝撃的な作品もあります。「サドゥン・デス」が一番好き。あとは微妙かも;
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「消える。」をよんだあとなかなか本をとじられなかったのはいうまでもなく。「電話がなっている」はうわさどおりの逸作。
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「800」と並んで傑作に推したい。
9編からなる短編集で、3編目「電話がなっている」は普及の名作。衝撃的なラストは誰もがビビるはず。明るい作品からホラータッチなものまで、中学生を通して描かれる人間の本質は、どこか鬼気迫るものがあります。