資格図鑑！ 厳選！まる見えガイダンス みんなのレビュー

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投稿者：佐伯洋一　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　不景気が続く世の中、我々は「資格さえ取れば大丈夫、何とか食っていける」と、安易に考えてはいないでしょうか。しかし、それはまったくの誤解です。何故それが誤解かということが、極めて綿密な取材をもとに、客観的に書かれているのがこの本です。
　
　たとえば、行政書士。最近はやっている資格の一つです。新聞の折込などにはほとんど毎日のように「独立可能」「高収入可」と掲載されています。しかし、実際はどうか。これも、客観的に、現在行政書士をなさっている方々の話などを総合すると、ほぼ荒唐無稽に近いようです。行政書士に関して一言引用すれば、なんと「資格をもったフリーター」。私たちは、「年収一千万可能」と書かれてしまうとどうしても信用しがちですが、この本はそうした誤解を取り払い、真実を教えてくれます。おそらく、これほど資格に関して遠慮なく真実を述べた本はないでしょう。

　さらに、我々が資格案内本に求めるものは、「結局いくらぐらいもうかるの？」ということではないでしょうか。この本は、全ての資格にはっきりとその資格取得者の年収が掲載されています。これも、数多くある資格案内の本では唯一といえるでしょう。
　また、医者と弁護士といえば高ステータス・高収入の代表ですが、実態はどうか。この２つのブランド資格に関する客観的評価は本書では真っ二つに分かれました。非常に興味が持てる内容で、これから目指す人には是非見ていただきたいです。とくに、医者を目指す方にとっては、本書を見てからでないと危険です。人生に悔いを残す大変な失敗を犯してしまうかもしれません。
　
　作者はオバタという人で、飾らない客観的分析をもとに「大学図鑑」「会社図鑑」など、毎年版を重ねている本を多く出版なさっている方です。本書、「資格図鑑」も間違いなく多くの支持を得ると思います。
　
　掲載されている資格は米国公認会計士から理学療法士まで幅広い。これから資格取得を目指す学生、脱サラを目指す方、そして主婦の方まで読んで損をしない「実用書」です。
　
　

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投稿者：斎藤哲也　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

現場の本音を徹底取材！

本書は、ひとことでいえば「資格ガイド」の本ですが、これまでの資格ガイドとはずいぶんと性格を異にしています。それは「きれい事は、一切抜き」ということです。
どんな資格でも、「取ったその先」こそ大事なはずなのに、従来の資格本はそこがごっそり抜け落ちていました。本書は、何人もの現役有資格者に取材し、収入ややりがいも含めた「現場の本音」を徹底的に尋ねています。それだけに出来上がった原稿も容赦なし。場合によっては資格志望者を幻滅させるような厳しいことも書いてありますが、それが現実というもの。資格志望者だけでなく、学生や一般社会人にもぜひ読んでもらいたい一冊です。