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農産物の流通の可視化について紹介をされている本です。
トレーサビリティの基礎の部分から学ぶことができました。
また、最後の対談にてトレーサビリティをすることによって下記のことが実践できると書いてありました。
★トレーサビリティをすることによってPDCAサイクルが確立でき、農産物の質が上がる。
★トレーサビリティはマーケティング手法の一つとして活用できる。
最後に去年も中国製食物の問題がありましたが、日本がアジアのひいては世界の農業を引っ張れるような存在になっていかなければならないと感じました。
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基本的な内容だとは思うんだけど、扱うブツがブツだけに「難しいよなー」という印象ばかり目立ってしまう。で、結局地産地消だよねとか安直に思ってしまうね。
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ちょっと古めの本なので、東日本大震災の影響などが出る前の話しです。
「農産物のトレーサビリティ」の必要性や、その具体的活用事例を分かりやすくまとめてあります。
誰もが安心な野菜を食べたいという気持ちは持っていると思う。
ただ、本書で書かれている安全性というのは、どこの誰が作ったかはもちろんのこと、それがどんな農薬や肥料をどのくらい使ったか、というところまで一つ一つの商品毎に調べようと思ったら調べられるようにしておくというもの。(ユニークIDを持たせるということ)
確かにあるにこしたことは無いと思う。ただそれを実現するためのコストは計り知れない。大規模な農業生産法人等であればまだコストメリットを生み出せるかもしれない。
しかし、中規模以下の農産物流通においてはまさに採算度返しという気がしてしまう。
僕ら中規模流通の担いてでも、防除歴などの管理は行っているところももちろんあると思うけど、消費者が簡単にその情報を調べられるかと言ったらそれは難しい。
結局、「トレーサビリティの見せ方」ということがマーケティングなんだと思う。
極端な話、自分で野菜作ってたら防除歴など全く管理してなくても安心して食べることができると思う。
(こだわれば種がどこの誰が作ったのか、というのもポイントになると思いますが、ちょっと割愛)
近所の仲いい人が、「これウチで作ったんだ!美味しいから食べてみてよ!!」と差し入れ持って来てくれたものに対して、どの位農薬使ったか分からないものを口にしたくない、という人は世の中で言えば非常に少数派だと思う。
結局何が言いたいかというと、僕は今農業の中でも「中規模流通」という新たな枠組みの中で活路を見出そうとしているわけで、そのフィールドでいかに的確に消費者のハートを掴めるかを探しています。ひょっとしたら圧倒的やトレーサビリティの管理が答えの一つになるかもしれないが、個人的にはちょっと違うと現時点では思ってる。
もっと消費者と生産者の距離を縮めて「あの人が作ったもんなら間違いない!」というそういうブランディングのサポートをしていくことが当面の今の役割かな、とそんな風に思います。