紙の本
早速試してみたくなる本
2004/01/12 14:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yaeba - この投稿者のレビュー一覧を見る
コミュニケーション力が大切、コミュニケーション力をつけよう、とよく言われているけれど、「コミュニケーション力」というものは目には見えない曖昧な力です。どうやって鍛えたらいいのか分からない、という人が大半でしょう。
その方法を具体的に提示しているのがズバリこの本です。
「質問力」を意識することによって相手とレベルの高い会話がができ、優れた人から話を聞くことによって自分自身が成長できると斎藤氏は述べています。
谷川俊太郎、手塚治虫、黒柳徹子、村上龍、河合隼雄、ダニエルキイス、宇多田ヒカルら対話名人の名対話を引用して質問力向上のテクニックが説明されており、その対話の鮮やかさに感嘆すると共に納得させられます。
私が「使えそう」と思ったテクニックを以下に書き出してみます。
・うなずく→共感
・相手が話したい、自分が聞きたい話が「ストライクゾーン」
・お互いが好きなもの、接点を見つける→親密な会話ができる
・相手の発言の中から、ポイント・キーワードを探し、繰り返す→話を理解しているというサイン
・相手の劇的な変化について聞く→変化について、人は熱く語る
・「○○のコツは何ですか?」と聞く→具体的な話が聞ける
・抽象的な話になったときは「具体的に言うとどういう事ですか?」と聞く
・その人の本当に苦労した部分、力を入れている部分を把握し、結果よりも経緯について聞く→深い話が聞ける
・相手に対して事前に勉強しておき、他の人が気づかないようなポイント(相手が苦労しているけど表に出にくいポイント)を質問する
こんな風に質問をされたらさぞかし相手は気持ち良くなって、饒舌になるだろうなぁと想像できます。
質問力向上の為には「相手を把握する」ということが大切なのでしょう。そしてそれはコミュニケーション全般に言えることだと思います。自分だけを押し付けるのではなく、相手を把握する、ということ。
この本を読んで、会話、コミュニケーションは「自分と相手との経験世界をすりあわせていく」という実にクリエイティブな行為であると思いました。
仕事にもプライベートにも役立つ、
女性にも男性にも役立つ、
皆さんにオススメな一冊です。
自分の内側にある力に意識を集中し、それを伸ばしていくという斉藤氏の考え方が私は大好きです。
紙の本
ぜひ、社内研修に使いたい
2003/04/04 23:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
俗に「聞き上手は話し上手」というが、
「聞き上手」になるためのポイントが
著者のいう「質問力」というコンセプトに集約されている。
ぜひ、営業担当者むけの社内研修に使いたい本だ。
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まずは相手の話に興味をもつことが大事なんですが・・・。イマイチ話が苦手だという方は、この本を読んで相手にしゃべらせちゃいましょう。有力な情報が手に入るかも。聞くのはタダだし。
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「困った・・・。相手とどう話せばいいのか分からない・・」という方は聞き手にまわっちゃいましょう。いい情報が手に入るかもしれないし、聞くのはタダです!
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自分の発した言葉の内容によって、相手から帰ってくる言葉も違ってくる。
相手をより良く知るために相手にどのような質問をするのが良いのか。
それを考えるためのヒント。
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「人見知りを標榜している=初対面の人と打ち解けられない」「会話を盛り下げてしまう」
「自分の喋っている内容がつまらなくて相手を退屈させてしまう」
この本に書いてあることを試せばそれらの悩みは解消されるはず。はず。
1番いいのは具体的で本質を突く質問らしい。そして面白い質問をされるとつい熱心に答えてあげたくなるらしい。
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質問を座標軸で考えたり、有名人の対談などから、具体的にどこがうまい質問なのか示してくれてわかりやすい!
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コミュニケーション能力に自信のない自分にとってとっても参考になりました。堅苦しくなくて読みやすいです。おすすめ。
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たしかに、質のよい質問ができるかできないかで、質問者自身の質が分かる気がした。
「今どんなお気持ちですか??」とかね。なんでもそんな質問ばっかりだよねー普段TV見てると。自分は何にも考えないで、答える側にはたくさんの中身の答えを要求する。
うん。頭のいい質問ができる人になりたいな。そういう感性のある人になりたい。
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会話の中の「質問」に焦点を当てて
様々な面から質問の力についての理論がまとめられています。
この本で挙げられる「質問力」は、間違いなく日常のあらゆる場面で使えます。
僕は普段、その場しのぎをするために、今まで中味の無い質問を数え切れないほど
使ってきました。しかし、つまらない質問ばかりをする人間は、次第に
おべっかであることから、相手にされなくなります。
質問をする能力は、コミュニケーションの重要な部分です。
メールの返答を考える時などにも、非常に参考になります。
どうしたら相手に少しでも満足してもらい、多くの情報を引き出せるか
それは、少し考えるだけで効果が格段に違ってくると思います。
後半は具体例ばかりで少しだれてきますが、この本は非常に参考になります。
興味のある人は、是非読んでみてください。
<勝手に要約>
・質問力は、その他の自分の力を発揮するのに必要な、大前提の力である
・質問力があれば、優れた人からより多くの情報が引き出せる
・質問力は、状況や文脈を的確に読み取る能力と密接に関わっている
・良い質問とは、
「具体的で本質的」
「相手と自分の興味や関心を擦り合わせている」
「今現在の文脈と過去の経験世界に沿っている」
・自分の呼吸や相手の呼吸に合わせ、頷いたりあいづちを打つと良い
・相手の言葉を別の言葉で言い換えると、理解を相手に示すことができる
・相手が特に苦労した点に共感すると良い
・相手の変化に関する質問は非常に有効
・質問をする前に、相手のことをあらかじめ調べておくと有効
・「具体的にどういうことなんですか」はあらゆる場面で有効
・抽象的なテーマと、本質的なテーマのバランスを取るのが重要
・「私個人のテーマになりますが」と、会話のコントロール可能を宣言
・ひとつでもインスピレーションを得られれば、会話は成功と言える
・本文で紹介された本:「古田式」
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「質問するのって難しい!!」といつも思っていた私にとってズバリな本。自分の質問の仕方によって、相手からの返事だって変わってくる。これって分かってるようで普段は意識してない。ちょっとした日常のコミュニケーションについて考えさせられました。
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「知ってる?」「知らない」で終わるだけの知識の量だけを試すようなコミュニケーションってホントにつまらない、とあらためて思わされる快著。 「頭がいい、というのは楽しいことなのだ」という主張。 お互いの脳みそが溶け合って新しい発想を導けるような状態がコミュニケーションの快感なのだと。 はい、同意。
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質問力について言及している本ともいえるが、
いろんな対談をネタに、
齋藤流に解釈を加えた本として読むこともできる。
将棋や囲碁で例えると、二人の対局者の対談を、
齋藤さんは大盤解説しているような感じ。
いろんな対局(対談)が楽しめて面白い。
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コミュニケーションを扱った本が多い斎藤孝さんの著作の中でも、これは最も実用性の高い一冊です。読めばたちどころに会話の主導権を握ることができるようになるはず。会話における「質問」の重要性をあらためて思い知らされる本。話し上手は聞き上手。聞き上手とは、実は質問の上手い人のことだったのです。知ってましたか?
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質問に重点を置いた話し方の技術の本。
例として色々な対談の引用があって参考になります。
質問に注目して対談集を読んだりトーク番組見たりしたいと思いました。
(05/7/28購入、05/9/2読了)