投稿元:
レビューを見る
淡々と物語が進み、惹きつけるような展開がある訳でもない。
面白かった?と、聞かれたら、さあ。どうだろう?と、答えるしかない。
それなのに、何か、深みにはまっていくような、そんな感じがする物語。
表現が悪いけれど、イケナイ薬をやると、こういう感じになるんじゃないだろうか?
そんなことを思ってしまう。
この本。
短編で、やはり、麻薬のような結末を書く作家・小川洋子が訳したのだから、もう、この深みから抜け出せないのは、当たり前。
大好きな『ミーナの行進』に出てくる一冊だというのも、私を特別な気持ちにさせる。
大人の絵本として出版されたこの本。絵も、また不思議な雰囲気で良かった。
すべてのページに描かれた「蝶」は、何を意味していたのだろう?
投稿元:
レビューを見る
わたしが大学生になって最初に読んだ本です。
はつ恋がこんなにキツかったらトラウマになりそう…。でもここまで夢中になる恋がしてみたいかも。
ウラジミールだけじゃなくジナイーダにとっても…はつ恋だったんです。
投稿元:
レビューを見る
情景描写力の高い作品
文章がそのまま映像となって頭に流れ込んでくる
16歳の少年ウラジミールの恋の話
投稿元:
レビューを見る
これは、どうなっていくんだろう、、、、
最後までドキドキします。
絵と文の関係が絶妙です。
絵も部分にフォカースされていたり、シルエットだけの
人物だったりと余白のある仕上がりです。
恋の狂おしい感じ、巻き込まれて舞い上がって、、、
投稿元:
レビューを見る
学生の頃読んだのだけれど
なぜだろう
大人向けの絵本だからか
全然違う感じがした
まるで心をえぐられるような
鈍い痛みが走った
投稿元:
レビューを見る
その日からすべてがはじまった。
昨日までの自分は何者でもなかった、ということを知った。
もはや僕は子供でも、少年でもなく、彼女を恋する人になった。
それがすべてだった。
僕は足を糸で縛られ、彼女の足元を回っている昆虫だった。
投稿元:
レビューを見る
大人の絵本というけれど、内容はそんな感じかも。
「ツルゲーネフの初恋」って有名だけど実は読んだことがなく。
読んでみたら・・・もっと爽やかな話かと思いきや。
思った以上にどろどろしていました(汗)
初恋の女性は、自分の父親(美男子)と秘密の密会。。。
しかも最後、他の人と結婚した彼女が亡くなってるし。
せつないというか、やり場のない気持ちを抱えて
うなってしまうような感じ。
でも主人公の静かな物腰、
初恋の女性に言われるがままに高い場所から飛び降りたにもかかわらず
熱さのない感じはまさに小川洋子ワールド。
他の方の訳と比べてみたい、って思いました。
投稿元:
レビューを見る
初めて恋をした少年の心の機微がよく描写されていて、面白かったです。本が苦手でも、すらすら読めました。
投稿元:
レビューを見る
「ああ、穏やかな情感、やわらかい響き、心動かされたときのやさしさや平静さ、恋愛に始めて感動したときのとろけるような喜び。おまえたちはいったいどこへ行ってしまったのだろう。」
(トゥルゲーネフ/沼野恭子・訳/初恋/p.55)
青年が始めて抱いた恋に暴力的に感情を揺さぶられるさまや、ジナイーダや彼女を取り囲む艶やかで薄暗い世界がとても美しかった。
投稿元:
レビューを見る
ツルゲーネフの原作を読んでいないからか、しっくりこない。
16の僕が恋した相手は、隣家の少女で、しかも父親の浮気相手だったことが発覚。
「恋は盲目」と言うのか、彼女の言動全てが愛おしく、ずっと見ていたい、彼女の言う通りにしたい。
そんな僕の、狂おしいほどの感情は初恋そのものだった。
投稿元:
レビューを見る
じつは読んだことなかったので、思わず手に取りました。なかなか刺激的なお話。小川洋子さんだからさらになのか、クールな中に人間味を感じました。
投稿元:
レビューを見る
中学生くらいの頃、私の性癖を狂わせる一因となった本。これが絵本になるの……?ってびっくりして、懐かしくて読みました。
原作の方がもっとドロドロしていた気がする。だけど、柔らかい雰囲気の言葉と絵が好き。どちらも違った魅力で、絵本版も原作も好き。
投稿元:
レビューを見る
恐ろしい。こんな育て方しちゃったのは誰だよ。
それが生き方だと教えたのは誰だよ。
はつ恋は誰のものだったのか。