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紙の本
友情と愛情の境界線。
2003/08/18 01:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
矢沢さんの作品との出会いは「天使なんかじゃない」まで遡る。翠と晃、この二人は憧れだった。矢沢さんは素晴らしいと思う。「マリンブルーの風に抱かれて」(だいぶ古いが…)も「ご近所物語」も「下弦の月」も、どれを読んでもかなりおもしろい。ただおもしろいだけではない。憂いを携えているのだ。
「Nana」は本当に切ない。同じ日の同じ時間に、同じ列車で同じ名前の二人が上京するところが本当の意味での物語のスタートだろう。
運命の悪戯とも言えようか、そんな二人は同じ部屋を借りることになる。そして徐々に、歯車は軋み始めるのだ。ナナは男勝りで、姉御肌、だけど実際は脆くて寂しがり。一流のミュージシャンを目指して努力を積む姿は涙ぐましい。
一方奈々は、依存的で男がいなくちゃ生きていけない勢いで、だけど実際は母親のような強さを持っている。ノブを裏切ったときはさすがに腹立たしかった。でもノブとの別れを決意した時の奈々は、ノブの将来を案じていたし、涙腺を充分に刺激してくれた。
この二人の友情(愛情?)もそれは哀しい。ずれてしまった歯車は、もう戻らないのだろうか。積み木は崩れたらまた組み立てられるけど、歯車は緻密だから駄目なのだろうか…。
章司が奈々を裏切ったときはナナと同じように、胸倉ひっつかんでやりたい気分になった。やっとノブと思いが通じ合って幸せになれると思ったのに、妊娠が発覚。でもそこで認知するタクミは本気でかっこいい。大人っていう感じがした。今までが今までだっただけに、タクミの株が急上昇した瞬間。
所々で、ナナが奈々の前から姿を消してしまうようなことを仄めかしているが、疎遠になるのか、あるいは他界してしまうのか…。気になるところである。
友情と愛情の境界線は、なんなのだろうかと思う。痛みを分け合い、思慕し、それでも繋がることはない。これを哀しいと言わずになんて言えるのか。ナナの異常なまでの執着心、独占欲。個人的にはナナに思い入れがあるため、ナナを暖かく見守らせてもらっている。これまで多くの漫画に触れてきたが、矢沢さんの漫画が一番熱くなれる。切なくなれる。応援したくなる。タイトルが「Nana」なだけに7巻で終わるのかと思ったが、さすがにそこまではこだわりませんよね…。
電子書籍
7→8
2022/09/18 15:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
7巻から8巻へ移ったところで、ナナからハチへのモノローグに切り替わる構成力にふるえました。
ナナがハチのことを心から大事に想っていたことがよりわかり、すれ違いに切なくなりますね・・・。
電子書籍
子供
2021/04/03 11:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とうとう訪れた事実。ノブとタクミやり取りはすごい気迫だった。でも、奈々はタクミの子だと信じて産む決意をする。すると意外にもタクミの口から出たのは優しい言葉。
紙の本
切ない
2015/08/27 03:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:paguapgu - この投稿者のレビュー一覧を見る
奈々にはノブに「切れてた」って言ってほしかったな。敢えて言わないのがノブの為って事みたいだけど納得いかないなー。妊娠という陳腐な展開がちょっと残念。