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紙の本
読んでみるといい。なかなか良いから。
2004/05/13 13:45
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投稿者:ポカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
わが国の憲法。
自衛隊のイラク派遣を機に、政治の中で憲法改正論がおおいに盛り上がってきているようだ。
だんだんに現実味を帯びてきて、少々不安な気持ちになる。
国の設計である憲法を改正するということは、国の土台をもう一度考え直すということになるのだろう。
でも、今の政治家たちが云う憲法改正は、そういう国の設計を見直す、というふうには、どうしてもみえないのだ。
どうも、自分たちが動くのに不都合だから動きやすいように変えてしまおう、というふうにしかみえないのだ。
それって、どうも逆のような気がするんだけど。
「憲法は理想の表明で、国をこういう風に運営していこうという宣言だ。」と池澤氏が云うように、
国の理想や骨組みである土台の憲法があって、それに添って国が動くわけだから、もっと国の根本となるところの議論がなきゃだめだと思うんだけれど。
今いまの不都合解消のためだけの改正ならば、憲法の意味がないし、そんなことしていたら、国の土台がガタガタになってしまうのではないか、と思えて不安になってしまう。
ちょっと怖い感じ。
憲法改正の議論は、憲法の意図と真意をきちんと読み取ってからにしてほしい。
そして、わたしたち国民も、もう一度読み直してみておいたほうがよさそうだ。
もう一度読み直して、私たちの国の目指すべきものを確認しておいたほうがいいかもしれない。
日本という国の主体は、政治家なのではなくて、わたしたち国民ひとりひとりなのだから。
こうやって読み直していくと、憲法に反しているのではないかと思われるところが、問題の第9条以外にもところどころにあるように思われる。
そういう意味でも、今の日本の憲法はスカスカになっていて、それは、とりもなおさず、日本の国の土台がスカスカになっているってことなのかな。
それは、とても危険なことだ。
私たちを守ってくれるべきものの土台がスカスカというのは、実はとても心配なことなんじゃないか。
この憲法がアメリカに押し付けられた憲法だ、という人たちもいるようだけれど、一概に押し付け憲法といえるものかどうか。
わたしは、この憲法は、かなり先進的な理想の憲法で、ピカピカに磨けば、これはすごい日本の財産になるんじゃないかと、そんなことを感じたんだけれど、どうだろう。
憲法改正というのなら、錆付いてしまった憲法を磨きなおすという意味で、
もう一度、翻訳をしなおす、というのも、改正のひとつの方法になるんじゃないか、と。
池澤氏は、仕事を終えた感想をこの云う。
「翻訳によって憲法を更新できるなんて、なんと日本は先進的な国だろう」
それってとてもスバラシイことだと思う!
この本には、現在の日本国憲法と、英文の日本国憲法が載っている。
わたしは、日本国憲法(日本文の方)を103条まで、声を出して読んでみた。
わたしも池澤氏と同じく、
日本の憲法はかなりいい憲法だと、思う。
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